新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の小中学校と高校の一部は九、十月に予定していた修学旅行を延期したり、行き先を県外から県内に変更するなどの対応に追われている。本年度は県立高校の入試が約一カ月繰り上がり二月中旬となるため、中学校の中には入試後の卒業前に予定している学校もある。
大野市教委によると、陽明中と上庄中が、入試が終わると三年生は卒業まで学校生活に余裕ができるとして、入試後の実施を計画している。開成と尚徳は当初の計画通り二学期を予定。いずれも県内か隣接府県の富山、石川、岐阜、滋賀、京都を含む二泊までと決めている。
福井市内のある中学校も五月の予定が九月となり、現在は来年三月で調整中。校長は「九月の学校祭後と考えていたが、延期となると、高校入試後の三月しかない」と話す。十一月には学力診断テストが控え、日程に余裕がないという。
同市教委学校教育課によると、市内七十五の小中学校のうち、五十四校が秋以降に実施を予定。担当者は「行き先は県内。感染対策や日程などを保護者と十分に協議して実施の有無も含めて判断するよう、各校に要請した」と話す。市内のある小学校は県独自の緊急事態宣言が十二日…
中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。
※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.