熊本日日新聞 | 2021年07月14日 19:31
熊本市立総合ビジネス専門学校(西区)の総合ビジネス科は、来春の入学希望者を対象とした2022年度入試で、在校生が出身高校の後輩を推薦する「学生推薦」を導入する。推薦入試に学生が関わる制度は全国でも例がないという。
定員70人中40人が推薦枠で、このうち若干名を学生推薦とする。1年生がそれぞれ一定の成績以上の現役高校生を1人推薦できる。志願者は学生が作成した推薦書などを提出し、面接を受ける。総合ビジネス科の22年度入試は10~3月に計8回あるが、学生推薦は初回のみ。
学生主体の学校づくりを目指す目的で、市教育委員会が進める学校改革の一つ。後輩を知る学生が推薦することで、進学後のミスマッチを防ぐ狙いもあるという。
同校は23年度、総合ビジネス科と夜間のOA経理科の2学科をベンチャービジネス科(仮称)に再編し、昼・夜間部から昼夜開講制に変更。新たな教育理念として起業家育成を柱に据える。
学生推薦を発案した古家幸生校長(58)は「学生が入試を含む教育活動に深く関わることで、主体的に課題に向き合う姿勢が育つ。地域に新しい価値を生み出す学生の育成につなげたい」と話している。(臼杵大介)
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.