リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。
兵庫県<理科>講評
(開成教育グループ 提供)
大問1 光合成・前線・磁界・化学変化の小問集合 易
大問2 植物の分類・遺伝の法則 標準
大問3 物質の分類と化学変化 やや難
大問4 太陽の日周運動・金星・月の見え方 標準
大問5 音・光 やや難
全体的に、傾向、難易度ともに、大きな変化はなく、比較的取り組みやすい問題がほとんどである。ただし、一部、計算力・思考力を要求される問題があり、難しく感じた受験生が多かったものと思われる。
大問1の小問集合は、基本知識が身についていれば、確実に正解することができる。
大問2のマツバボタンの遺伝についての問題は、典型的な遺伝の法則に関するパターンであるため、問題演習がしっかりできている受験生にとっては確実に正解できる問題であった思われる。
大問3の1は有機物・無機物の区別や重曹(炭酸水素ナトリウム)についての基礎知識が身についていれば、確実に正解することができる。大問3の2は、化学の問題では定番の、途中で折れ曲がるグラフのパターンで、問題慣れをしているかどうかが問われる問題であった。発生した二酸化炭素の質量をもとに、反応した炭酸カルシウムの質量や、反応した塩酸の体積を求めていく計算力が求められる。特に、(2)と(3)は、難しく感じた受験生が多かったものと思われる。
大問4の天体分野の問題は、太陽の日周運動・金星と月の満ち欠けについての基本的な問題が中心であった。2(3)は、夕方西の空に見える月の形と表から読み取ることができる金星の位置が同時に問われる問題で、差がつきやすい問題であった。
大問5の1は、おんさを用いた音の問題で、比較的取り組みやすい問題であったといえるが、2の鏡を用いた光の直進・反射の問題は、図や問題文の意味を読み取る読解力と思考力が問われる、やや難易度が高めの問題であった。
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このレポートは令和3年3月13日(土)に開成教育グループが作成したもの。
協力:開成教育グループ
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