福井県の県立高校の2022年度一般入試の合格発表が2月25日、各校ホームページ(HP)やウェブ出願システム上であり、全日制と定時制合わせて4645人が合格した。受験番号を確認した生徒たちは通っている中学校や塾を訪れ、恩師に喜びを報告していた。
県立高一般入試は、これまでの3月上旬から2週間ほど前倒しで実施された。従来の合格発表日は3月中旬で卒業式と重なる中学校が多かったが、今回は授業日。午後2時の発表に合わせ、受験生の多くは午前中の授業後に下校、家庭のパソコンやスマートフォンから結果を確認した。
福井市内の学習塾では夕方、志望校に合格した生徒が報告に訪れた。講師から「よかったね」「おめでとう」と声を掛けられると表情を緩ませ、記念撮影する生徒もいた。
男子生徒(15)は「自分の番号があってほっとした」と笑顔。新型コロナウイルス感染対策のため自宅で勉強することが多かったといい、「だらだらしないように、計画を立てて進めるように気をつけた」と話した。友達同士で訪れた藤島中学校サッカー部の男子生徒3人は「高校でもサッカーを続けたい。早くコロナが収まって、普通に部活ができるようになってほしい」と口をそろえた。
日程前倒しで、併願の私立高校受験の約2週間後に県立高入試を迎えたが、生徒たちは「間隔が短かった分、集中力が保てた」「受験が早く終われば友達と遊ぶ時間が増えてうれしい」と肯定的に受け止めていた。
22年度一般入試は、16、17日に試験を行った。合格者の内訳は、全日制24校4469人、定時制7校176人。新型コロナに感染するなどして受験できなかった生徒に対し設定された追検査(21、22日)、特別検査(3月8、9日)は計14人が受験を希望し、追検査は5人が受験した。
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