「カーリング」北海道では学校授業も 「ロコ・ソラーレ」育てた北見ほか – ニフティニュース

基本問題

2022年02月21日 20時20分 J-CASTトレンド

北京冬季五輪で銀メダルを獲得した、カーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」。地元・北海道北見市では、学校でカーリングの授業が行われている。

実は道内では、小学校から高校までカーリング体験ができる授業を実施している例がある。

■小中学校38校中19校で

「ロコ・ソラーレ」のお膝元、北見市の教育委員会に取材した。2020年度は、市内にある小中学校38校中19校で授業としてカーリングを実施したという。児童・生徒がカーリングに接する機会、そして競技人口を増やし、子どもたちの技術力を高めるなどジュニアカーリング競技の進行を図るためだと、市教委担当者は語る。助成金の用意もあるそうだ。

北見市でカーリングがプレーできる「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」に取材すると、授業では2010年ごろには同市内の中学校1校で行われていたと担当者は記憶しているようだ。増えたのは、2020年ごろだそう。この年に同ホールが完成したのを機に、季節を問わず「授業で貸してほしい」との問い合わせが年々増えているという。

名寄市でも、カーリングの授業が行われている。同市教育委員会によると、市内にカーリングホールを持つ公園「サンピラーパーク」が2008年に完成した。そこで「地域の特色あるスポーツを」と、授業に導入した。

市教委担当者は取材に、ほぼ全小中学校で実施されているはずだと言う。「スキー授業と同じように、体育の一部として行なっています」。

北見市、名寄市いずれも、校内でのクラブや部活はないとのこと。一方で名寄市では、「少年団」などでの活動はあるそうだ。また「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」の担当者は、小中学生のカーリングとの触れあいについて、地元新聞社が主催する「道新ジュニアカーリング教室」を例に紹介した。年に10回ほど開催され、カーリング体験ができる。小中学生が対象になっている。

■高校は「保健体育」の一環で

高校ではどうか。北海道教育委員会によると、「保健体育」の一環で学校や地域の実態に応じて、スキー、スケートと同じようにカーリング授業を受けられるケースがある。

北見市にある公立校、北海道常呂高校では「学校設定科目」として学校が独自に設定している科目「地域とスポーツ」がある。そこではカーリングの歴史や文化を学び、ルール、試合の作戦など実技も含まれるそうだ。さらに地域の小中学生に実技指導まで行なっている。

その常呂高のツイッターアカウントは2月20日、ロコ・ソラーレの銀メダルを祝福するツイートを発信。「先輩方の輝きが私達の誇りです」とたたえた。

道立高校で「カーリング部」は存在しないそうだが、記者が調べてみると、私立などでは部活として設置している高校がみつかった。北見市の私立北見藤高校や、南富良野町にある町立北海道南富良野高校が、その例だ。

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