水素は電気分解で製造されたもの
福島県で製造された水素は新砂水素ステーションを通じて2021年9月7日まで供給される。福島県浪江町にある水素製造施設から江東区の新砂水素ステーションに貯蔵され、ここから都営バスの燃料電池バスに供給される。
もっともこの期間中でも他の水素ステーションも使用するが、福島県産の水素を適宜使用することにより、水素製造技術の実証を支える。
水素の製造方法は小学校の理科の実験でやった水の電気分解で容易に得ることができるが、その電気を作るのに化石燃料を燃やしていてはあまり意味がない。
そこで20MWの太陽光発電の電力を用いて、世界最大級となる10MWの水素製造装置で水の電気分解を行い、最大2,000Nm3(ノルマル立方メートル)の水素を製造し貯蔵・供給する。ノルマルとは摂氏0度・1気圧下での容積を表す単位である。
ただ「作りました」だけでは実社会に役に立つかどうかわからないので、燃料電池車に使用することにより、都内で70台走るバスの動力をすべてではないものの、再生可能エネルギーで得ることになる。
ラッピングバスは5台
本取り組みのPRをするためのラッピングバスは8月25日から約1か月間走る。このラッピングバスが走る主な系統は「錦25系統」(葛西駅前~錦糸町駅前)、「臨海28-1系統」(一之江橋西詰~葛西臨海公園駅前)他である。
この絵のデザインは、福島県浪江町の子ども達(浪江町立浪江にじいろこども園、浪江町立なみえ創成小学校・中学校)が描いたものである。ラッピングの都営バスは、都バス運行情報サービス(tobus.jp)のラッピングバス検索にて「さあ、福島から水素で未来を紡ごう」で運行情報を確認できる。
非常に静かで、ディーゼル車にはない強烈な加速が味わえる燃料電池車の運行情報をもとに乗ってみて、ラッピングを撮影してみてはいかがだろうか。
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