【大学合格者ランキング*「現役」進学率編】 東大トップは筑波大附駒場 日比谷、横浜翠嵐など公立高も伸びる(朝日新聞EduA) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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大学合格者の出身校別人数は、合格発表直後から注目される。ただ、私立大を中心によく言われるのは、合格者のうちどれぐらいが進学しているのかということだ。今回、現役の大学別進学者数について全国の高校・中等教育学校にアンケートし、2537校から回答を得た。その中で、まずは東大の現役進学率をランキングした。

東大の全合格者に占める現役の割合は、学校推薦型選抜を含めて、ここ3年で67.2%→67.9%→72.5%と推移した。特に今年は現役合格者の割合が高くなっている。その一番の理由は浪人生の減少だ。2021年度入試から大学入試改革が行われたため、前年度の受験生は浪人すると不利になると見て、現役で進学した割合が高かったようだ。今年の大学入学共通テストの浪人生の志願者数は、昨年の大学入試センター試験と比べて約2割減っている。そのため、今年の国公立大2次試験の志願者数も減少した。東大志願者を見ても、浪人生は昨年の3339人から3042人に297人減。志願者に占める浪人生の割合も、昨年の35.4%から32.5%に下がっている。浪人生の減少によって、合格者に占める現役生の割合が上がったのだ。

東大に受かっても進学しない生徒も

さて、その東大の現役「進学率」(現役進学者数÷卒業生数)を見ると、トップは筑波大附駒場(東京)の43.8%だった。2位は灘(兵庫)の34.7%、3位は聖光学院(神奈川)の30.0%と、国立と私立の中高一貫男子校がトップ3を独占した。現役合格者数が107人でトップだった開成(東京)は、4位で27.2%だ。以下、桜蔭(東京)、栄光学園(神奈川)、駒場東邦(東京)、麻布(東京)の順となった。ここまでが中高一貫校だが、その次の9位に公立高トップの日比谷(東京)が入った。

今年は公立校の躍進が目立っており、現役合格者数の昨年比を見るとそれがよりいっそうはっきりする。日比谷が23人増の48人とほぼ倍増しているほか、17位の横浜翠嵐(神奈川)は全国で最も現役合格者が増え、29人増の44人だ。他にも25位の浦和・県立(埼玉)が10人増の25人、28位の水戸第一(茨城)が15人増の20人と大きく増えている。

東大や京大では合格者のほぼ全員が進学するため、現役の「本命率」(現役進学者数÷現役合格者数)は99%台に達する。ただし、東大に進学していない合格者がいる学校も毎年、少なからずある。東大は日本最難関だが、なかには「記念受験」する受験生もいるからだ。私立大医学部などに合格したものの、自分の実力を試すため理科1類などを受けて合格する受験生もいるようだ。東大でも全員が第1志望合格ではない。

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