子どものころに大人に言われた言葉のせいで、自分の感情にふたをしてしまった……そんな実体験を描いた漫画「古傷。」にハッとさせられます。
作者のいとうさんの膝には、子どものころにけがをしたときの傷跡が残っています。
通学中に転んでできた傷。ひざを擦りむいて血が出てしまい、いとうさんは痛くて怖くて驚いて泣いてしまいました。
しかし、それを見たクラスの担任は、心配するでもなく「泣くなっ!! 自分が悪いんだろっ」と怒鳴ったのです。
その言葉で、「いかなる時も泣いてはいけない」「泣くと怒られる」と思い込んでしまったいとうさん。大人の心ない言葉のせいで、ずっと感情にふたをして泣きたいときも我慢してきました。
でも、今なら傷ついた自分に「大丈夫だから 泣いてもいい」と言ってあげられると思う――と結んでいます。
大人が何気なく言った言葉でも、子どもに大きな影響を及ぼすことがあります。特にマイナスの言葉は子どもの心にずっと残る傷を残してしまうかもしれません。それを心に留めて、痛みやつらさに寄り添う振る舞いができる大人になりたいですね。
読者からは「大人になり子供をもつ親になった今、とても考えさせられるし、他の大人達もこうなってはいけない」「小さい時に受けた傷は大人になっても癒されてないですよ」「痛いときや辛いときは泣いてもいいですよね」などのコメントが寄せられています。
いとうさんは、Instagramで日常をつづったエッセイ漫画などを投稿しており、マイナビニュースでは会社でおこる理不尽な出来事などを4コマ漫画にした「いとうちゃんの、虚無と絶望の会社生活(仮)」を連載しています。
画像提供:いとうさん
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