秋から始まった総合型選抜などの大学入試を巡り、全国高等学校長協会(全高長)は10月22日、新型コロナウイルスの感染対策として行われているオンライン面接で、高校を面接会場に指定したり、面接中に通信が切断された場合は受験生の責任としたりしている大学があるなど、高校側の負担や受験生に不利益が出ないように配慮されているとは言えない事例があるとして、文科省に改善を求める要望書を提出した。

要望書では、全高長が10月上旬に都道府県協会の会長を通じて、秋ごろから行われている総合型選抜や学校推薦型選抜などの大学入試の実施状況を調査したところ、オンライン面接の会場として高校を指定される事例が複数報告され、大学側から求められている通信環境に対応できなかったり、指定された日に学校行事などが重なるなどして静かな環境を準備できなかったりするなど、さまざまな問題が生じていると指摘。……

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