政府は12日午前0時、新型コロナウイルスの防疫対策「社会的距離の確保」のレベルをそれまでの第2段階から一番低い第1段階に引き下げた。これに伴い、首都圏の▼クラブなどの遊興酒店▼コーラテック(ディスコ)▼カラオケボックス▼ライブハウス▼ビュッフェ▼大型(300人以上)学習塾――など感染リスクの高い10業種の施設に対する営業禁止措置が解除された。プロスポーツの試合とイベントは会場の収容可能人数の3割まで観客の入場が認められる。ただ首都圏では、屋内50人、屋外100人以上が参加する集まりと行事の自粛が推奨され、一部の施設については第2段階に準ずる措置が部分的に維持される。
「社会的距離の確保」のレベルの引き下げを受け、19日から幼稚園と小中学校の登校人数の制限が緩和される。現在、幼稚園と小中学校は全体の園児・児童・生徒数の3分の1(高校は3分の2)を上限に登校させているが、今後は3分の2まで登校が可能になる。教育部が11日に秋夕(中秋節)特別防疫期間(9月28日~10月11日)以降の学校運営案を発表し、各地の教育庁と学校は新たな運営策作りに乗り出した。午前班・午後班に分けるなどして密集を避けながら毎日登校させる学校が増える見通しだ。
医薬部外品の保健用マスクを薬局など政府指定の販売所で購入制限付きで販売する「公的マスク制度」が7月に終了した後、卸売業者が大量の在庫を抱えて窮している。大韓薬師会によると、公的マスクの流通を担っていた卸売業者2社が経営難に陥り、支援を要請した。2社が物流倉庫に持つ公的マスクの在庫は約4260万枚に上るという。
◇景福宮「勤政殿」の財産価値 高級マンション1戸程度?
ソウルにある朝鮮王朝時代の王宮、景福宮の主要建築物「勤政殿」の資産価額が約33億ウォン(約3億300万円)と策定されていることが、宮陵文化財に関する資料から分かった。勤政殿は景福宮の正殿として王の即位式をはじめとする重要な公式行事に用いられ、国宝233号に指定されている。だがその資産価額は、取引価格が高いソウル・江南エリアの高級マンション1戸並みにとどまる。景福宮の他の主要建築物も9億~19億ウォンとなっている。国会文化体育観光委員会の所属議員は、国有文化財の資産価額が極度に低く策定されていると指摘した。文化財の火災保険加入の基準とされる同価額が低ければ、文化財が火災などで焼失した場合に復元費用を十分に調達できない恐れがある。
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.