野球で地域貢献したい
○…日本野球機構が運営するプロ野球とは別に、地域で作られた組織が試合を開催する独立リーグ。昨年、藤沢を拠点に誕生した神奈川フューチャードリームスは、国内に４つあるリーグの、ルートインＢＣリーグに今年度から参戦している。２月から球団マネージャー兼地域貢献担当として、企業や商店街などを訪問する広報活動のほか、チームのスケジュール調整や、練習スタッフなどを務める。
○…実家は桜台の小沼酒店。幼い頃は両親と配達に行くのが好きだった。小学校２年の時、兄の影響で地元の少年野球チームに参加。中学校では主将を務め、横浜商業高校から神奈川大学に進学し、捕手としてプレー。大学２年から向上高校野球部の外部指導員として同校の県準優勝にも貢献した。「生徒と真剣に向き合う中学の監督を尊敬し、指導者として野球に関わりたくて教員の道を選んだ」と話す。
○…大学卒業後、向上高校などで10年間、保健体育などの教員として勤務。赴任先で野球部の監督も務め、指導者の夢をかなえた。生徒の進路相談に乗る中、一人の生徒が野球の仕事に挑戦する姿を見て、自分も新しい事に挑戦したいと思うように。「ずっと地域に根付いて商売をしてきた両親を見てきた。自分も野球を通じて地域貢献したいと考えた」。そんな折、大学時代にバッテリーを組んでいた友人の紹介など、縁あって球団職員への道が開いた。
○…地域貢献担当として、球団の話題が家庭で上がったり、球団の応援が人々の生きがいやコミュニケーションの場になることをめざす。「球団が野球に関わりたい人の夢をかなえる場所になれば。うちのチームのキャップを被った子どもたちが増えたら嬉しいですね」。藤沢市在住。
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