「アリは空中のモノのにおいが分かる?」 児童生徒理科作品展で91点、苦心の研究並ぶ – 佐賀新聞

花のつくりとはたらき

91点の作品が並ぶ佐賀県児童生徒理科作品展=武雄市の宇宙科学館

中学の部知事賞の大久保匡紘さんのハツカネズミの骨格標本

 佐賀県内の小中高校生の理科研究の優秀作品が並ぶ「県児童生徒理科作品展」が、武雄市の県立宇宙科学館で開かれている。知事賞に輝いた武雄市の朝日小6年武藤佑祈(ゆうき)さんや、唐津東中3年大久保匡紘(まさひろ)さんの作品など、特選48点、入選43点の91点を展示している。11日まで。

 各地区の審査を通過した作品で最終審査を行い、最高賞の知事賞などを選んだ。高校の部知事賞には佐賀西高サイエンス部の「吹き戻しを用いた倍音現象の研究」が選ばれた。

 小学校の部知事賞の武藤さんは「アリは空中のモノのにおいが分かるのか?」を研究した。アリの生態観察は6年連続で、今年は唐揚げを地面から1センチ、5センチ、10センチの場所につるして観察。1センチの場所にはアリが集まってくることや、砂を集めて唐揚げに近づくことを確かめた。

 中学校の部知事賞の大久保さんは、小学5年の時から動物の骨格標本を出品。今年は「ネズミの骨格標本」を2カ月かけて製作した。タンパク除去剤を使って丁寧に肉片を取り除き、精巧な標本に仕上げた。

 このほか、「メダカはぼくの顔を認識しているのか」「カーネーションを長持ちさせるには」などの研究やチョウや貝の標本など、苦労を重ねた研究成果が並んでいる。(小野靖久)

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