実験や理科工作等の面白さに触れてもらいたいと、理科教材を手作りして相模原市内で出前授業等をしている団体があります。コロナ禍だからこそ、もっと多くの子供達に楽しんでほしいとキットの無料発送を行っています。
2009年に始めた、理科で遊ぼう会は、東京工業大学出身で北海道大学名誉教授の田中皓さんが代表を務める団体で、現在は相模原市近隣在住の会員21人が活動。
学校教員が多忙で、教材準備もままならない上、教材が高価という背景が「子供達の理科離れの一因でもある」と考えた田中さんは、幼いころに理科に興味を持つきっかけとなった、一から組み立てる面白い教材や子供達が強く引き付けられる題材に出合う機会をつくることを目的に会を発足。
アイデアを持ち寄る会員らの工夫で「安くて高度な、しかも楽しい教材」の研究や開発をしながら、ポンポン船、浮沈子や木炭電池づくり、ビタミンCの多い食品を調べる等、相模原市内の小学校や公民館等でオリジナル教材を使用した出張授業を精力的に行ってきました。
解説するより考えさせることに重点を置くことが「興味を持つきっかけづくりになる」と考える田中さん。
逆に「思ってもいない質問や疑問、発想に驚かされ、次へのヒントにもなり刺激を受けてきた」とも。
月に2回集まる作業会では、ラップの芯等、身近な材料を生かしながら、さまざまな工具を利用し、会員の得意分野でキットを手作り。
紙飛行機やモーター等を無料発送
企業の技術畑出身者や小・中学校、高校、大学の元教員から主婦まで、経験を重ねた人材も強みです。コロナ禍で子供達と接することが減ったこともあり、昨年4月から手作り教材の無料発送も開始。
色々な飛び方を試せるバルサ紙飛行機キット、小学校高学年向けに、回転の原理を考えるモーターのキット他、小さい子供には、カエデやニワウルシ他の種の飛び方を見ることができる種モデル他を送ります。
オンラインで質問や疑問にも対応。全国に届けられるので、「キットを通して遠くにいる子供達も楽しみ、自分たちのように気付きを与えられる大人も増えてくれたら」と田中さん。
申し込みは同会HPから。
「理科で遊ぼう会」で検索を。一緒に活動する仲間も募集しています。
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.