「今いろんなメディアがあるけど、特徴が分かる人?」。兵庫県の伊丹市立鴻池小学校(児童数601人)の5年1組の社会の授業。教壇に立つのは1組の担任ではなく、社会が「得意」な3組の担任、渡辺賢一郎教諭(35)だ。渡辺教諭の問いかけに、子どもたちから次々と手が挙がる。「ラジオは災害時に持ち運べる」「インターネットはいろいろ調べられる」――。その時、1組担任の横山和伸教諭(44)はというと、教室の後ろの教員用机で宿題の添削に追われていた。
授業の終盤、渡辺教諭は子どもたちに授業で気付いたことをノートに書くように指示し、机の間を歩き回りながら相談に乗る。そこへ、一段落付いた担任の横山教諭も加わり、頭をひねる児童に声をかけアドバイスを送っていた。
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