情報の共有進め高め合う学びを
新型コロナウイルスに対応する必要から社会のデジタル化が進み、教育の場でもオンラインによる遠隔授業が日常になった。こうしたICT(情報通信技術)を活用した「教育のデジタル化」に二十年以上前から取り組んできたのが、愛知県春日井市の市立高森台中学校長、水谷年孝さん(61)だ。文部科学省のICT活用教育アドバイザーを務め、今秋、全国の指導者を集めて同市で開かれる研究会でも、中心的立場となる。 (磯嶋康平)
-これまでどんな取り組みをしてきたのですか。
ICT教育に本格的に関わるようになったのは二十年ほど前です。一九九八年当時、春日井市は隣の小牧市に比べ、教育面でコンピューター導入が遅れていました。そこで小牧の先生に話を聞いたら「ICTを授業に生かすだけなら簡単だ。大事なのは先生たちに便利だと思ってもらうこと。そうしないとICTは根付かない」と言われました。
それ以来、先生たちに利便性を知ってもらおうと、翌九九年に市内の全教員にメールアカウントを配り、コミュニケーションの効率化で業務改善を図りました。二〇〇八年からは三年かけて市内の小学校にプロジェクターなどを整備し…
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