新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都教育委員会が受験生や保護者ら向けの相談窓口を設けた。濃厚接触者になった場合に、受験するための手続きや交通手段の相談などに都教委の職員が応じる。

 都教委によると、家族などが感染し、受験生が濃厚接触者と認定された場合でも、無症状なら都立高校入試(2月21日)は別室受験が可能だ。ただ、医療機関などの行政検査で「陰性」となり、在籍校を通じた申請が必要。市販の検査キットではこの申請には使えず、当日37・5度以上の熱がある場合も受験できない。受験できない場合、追試験(3月9日)や追々試験(3月25日)がある。

 13日開設した窓口では、こうした決まりや手続きの相談に応じる。別室受験時は公共交通機関を使わず、自家用車や、業界団体のガイドラインに基づいた対策をするタクシーなどを使う、なども説明する。

 オミクロン株の濃厚接触者への受験機会をめぐっては、文部科学省が1月15、16日にあった大学入学共通テストでの実施方針を提示。都教委は文科省の取り決めにならって対応を決めた。

 都教委の担当者は「状況はどんどん変わるので、最新の情報を提供することで少しでも安心していただければ」と話している。

 相談窓口は大学受験用(03・5320・7086)、高校受験用(03・5320・7087)。午前9時~午後8時(土日祝日も)。3月31日まで。(関口佳代子)

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