師走を過ぎ、年が明けると、中学受験の季節がやってくる。コロナ禍における勉強は子どもたちも大変だと思われるが、そもそも中学受験をしようとする理由は何なのだろう? クロスウェブ(大阪市)は中学受験について、10月29日~11月3日の期間、中学校受験を考えている人、実際に受験させた人を合わせて300人を対象にアンケートを実施。調査の結果、受験勉強は早い段階から始めるなど中学受験の実態がわかった。
受験をメインとする塾においては、ひととおり受験が終わる2月に塾年度が切り替わるため、大手では小学校3年の2月ごろから開講するところもある。そのため、小学校3年が93人、2年が85人と回答するなど小学校3年の終わりからスタートさせる親が多い。5年からは73人、6年からは49人と、難易度にもよるだろうが、高学年から始めるのは少数派だ。
では、その中学受験を行うと考えたのは誰なのか? 回答が多い順に、「お母さん」(115人)、「両親」(75人)の順で、お母さん主導であるのが実態のようだ。「本人」の希望も65人いるが、「お父さん」はそれよりも低く、42人に過ぎない。
受験を決めた理由では、「中高一貫で大学受験に有利だと思うから」(147人)、「教育内容が良さそうだから」(124人)がトップ2に。「高校受験や大学受験がない環境が良いと思うから」(71人)という回答がそれに続いた。中学受験は、決してゴールではなく(中には大学までエスカレーターの学校もあるが)、大学入試対策を前提としたカリキュラムを組んでいるため、先を見据えて取り組む人が多いようだ。
志望校を決めた時期は、学力等もある程度わかってくる 小学5年(97)が最も多く、小学6年(79人)、小学3年(72人)小学4年(52人)と続いた。受験そのものは親が主導している実態であるものの、志望校の決定については「こども」(140人)が半数近くに達している。半数近くが、志望校は子どもの希望が優先されているようだ。
最後に、300人の受験パパ、ママに自分たちが子どもの頃、中学受験を経験したか否かを聞くと、「はい」(89人)、「いいえ」(211人)と未経験の親が半数を占めた。
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