横浜市立茅ケ崎中学校(高山俊哉校長)の3年生20人が有志団体「ちがさきトム・ソーヤ」を結成し、校内空き地に開墾したトム農場で野菜作りを行っている。
同校の理科教諭が(公財)安藤スポーツ・食文化振興財団が主催する「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」を見つけたことをきっかけに、7月から活動を開始。ユニークで創造性に富んだ自然体験活動での企画を公募していることから「我々の住むニュータウンの生き物から学ぶ」と題し、持続可能な学区環境の保全について調査を行っている。畑の開墾はその中の調査のひとつだ。
土づくりから自分たちで
メンバーは週に1度のペースで活動し、畑の管理や収穫を行っている。今回、これまで雑草が生い茂っていた校舎裏のスぺ―スを畑に活用。草を抜き、新たに土を混ぜるなど土づくりから全て生徒らの力で行った。宮本里菜さんは「最初は絶対できないと思っていたけど、努力が形になってよかった」と笑顔を見せた。「おじいちゃんが畑仕事をしていて、私もやってみたいと思った」と今回参加した植田真未さんは「手入れがとても大変でおじいちゃんの凄さを知り感謝の気持ち」と話した。
担当する菅原顕徳教諭は出来上がった野菜を見て、「せっかく作った野菜、地産地消を学ぶきっかけになれば」と考え、センター南の飲食店に相談し、食材が取り扱われることになった。
取り扱い店の「餃子と地ビール いち センター南」では、野菜を使った天丼やクリームリゾットなど特別メニューを考案。岡本健太郎料理長は「土日限定だがとても人気で完売している」と話した。
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