和歌山大学は1日、今春の一般入試後期日程で出題ミスがあったと発表した。システム工学部の化学の総合問題で、解答した全員を正解とした。1人を追加合格にした。
入試は2021年3月に実施された。塩化水素の結合エネルギーを求める問題で、計算をするのに必要な値が示されていなかった。9月24日、同大の入試過去問題集を販売する出版社から指摘があり、判明した。
同大によると、問題作成にあたっては、作成者や第三者が計3回点検することになっている。しかし、2回目の点検の際、化学の問題の一つが高校教科書の範囲を超えていることが判明。急きょ今回の問題に差し替えたため、通常3回行っている点検を1回しか行っておらず、ミスを見落としたという。
追加合格者には9月30日に直接説明し、合格通知を渡した。同大は「補償に関しては、誠意をもって対応する」としている。【木村綾】
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.