東京五輪「熱中症」と隣り合わせの選手 体温を劇的に下げる秘策があった – J-CASTニュース

東京五輪「熱中症」と隣り合わせの選手-体温を劇的に下げる秘策があった-–-j-castニュース 花のつくりとはたらき

   東京オリンピック・パラリンピック(東京五輪)で、猛暑が選手を悩ませている。複数の報道によると、2021年7月23日に行われたアーチェリー女子の試合後、ロシア人選手が熱中症で意識を失った。

   「暑さ対策」はスポーツをするうえで非常に重要だ。水分補給や適度な休憩はもちろんだが、実はウエアの着用の仕方によって、体温にも変化がある。

  • 熱中症対策にふさわしい着方は(画像はイメージ)

    熱中症対策にふさわしい着方は(画像はイメージ)

  • 熱中症対策にふさわしい着方は(画像はイメージ)

シャツイン・アウトで体温に4度差

   複数の報道によると、テニス男子シングルスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手は、7月24日の初戦終了後、あまりの暑さに試合時間を夕方以降にずらすよう提案した。男子シングルス世界ランク2位のダニール・メドベージェフ選手も、暑さと湿度に「最悪な環境だ」と話したという。

   試合中、選手は競技ウエアを着用しているが、熱中症対策に適切な着用の仕方はあるのか。FNNプライムオンラインが公式ユーチューブチャンネルで2020年8月26日に投稿した動画では、熱中症を防ぐ着こなし術を取り上げた。その中で、群馬県前橋市の中学校の理科教師が行った実験を紹介した。

   この実験では、体操着の裾をズボンの中にインした場合とアウトの場合で、外で運動後の体温に違いがあるか比較した。すると、運動から2分後の体温は、アウトの生徒がインの生徒より4度低くなった。熱中症対策の観点からみると、熱がこもらないためにもインしないほうが良いという結果になった。

ゴルフはゴルフ場によってNGの場合も

   東京五輪では、熱中症の懸念が高まる日中に、屋外で行われる競技はいろいろある。では、各競技のウエアはどうなっているか見てみよう。

   陸上競技では、日本陸上競技連盟が定める競技会一般規則をみてみると、服装について「審判員の判定を妨げるような服装を着用してはならない」と記載されている。シャツインはルールには書かれていない。

   ソフトボールやテニスでは、日本テニス協会、ソフトボール協会のルールブックに、ウエアの規定が記載されている。ミズノは公式サイト上で、ソフトボール協会の規則を一部抜粋して掲載している。これによると、ユニフォームの裾をインしなければならない、といった規則は見られない。また、東京五輪で行われたテニスとソフトボールの試合を見てみると、選手はシャツインせずにプレーしていた。必ずしも「NG」ではなさそうだ。

   一方、ゴルフは、各ゴルフ場によって厳格なドレスコードがある。サニーカントリークラブの公式サイトでは、プレー時の服装について「シャツの裾はスラックスやスカートの中に入れてください。ただし、女性のオーバーブラウス仕様のシャツの着用は可といたします」とある。

   有馬カンツリー倶楽部の公式サイトによると、世界中の多くのゴルフ場では、男性はシャツの裾をズボンに入れる「タックイン」が服装規定に盛り込まれている。しかし、現在では裾出しを認めるゴルフ場も増えているそうだ。「それぞれで定められた規定の遵守が原則となりそうです」と説明している。

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