農についての知識を深めよう! – 日本教育新聞電子版 NIKKYOWEB – 日本教育新聞社

農についての知識を深めよう!-–-日本教育新聞電子版-nikkyoweb-–-日本教育新聞社 花のつくりとはたらき

農検栽培キット(トウミョウ)(左)と、種まきから約2週間後の様子(右)

 学校教育の現場では、栽培に関する授業が行われており、農業に対する理解をより一層促進するため、農についての基礎的な知識が習得できる「日本農業検定(農検)」がある。


 (一社)全国農協観光協会が実施する「日本農業検定」は今年度で9年目を迎え、これまでに18000人以上が受検した。当検定では、「農業全般」「環境」「食」「栽培」4分野の基礎的な知識を3級から1級まで段階的に学ぶことができ、中学校の理科・社会・家庭科などの単元についても勉強することができる。


 学校では、中学校・高校・特別支援学校・大学などで活用されており、中学校では生物育成の授業の振り返りや、部活動の成果として受検をしている。また、特別支援学校では農業コースに通っている学生が授業の振り返りとして受検し、日本農業検定のテキストを授業の教材としても活用している。

短期間で栽培できる!「農検栽培キット(トウミョウ)」

 農検栽培キット(トウミョウ)は現在、中学校の技術家庭科の生物育成の補助教材として活用されているもの。季節を選ばず、短期間で簡単、省スペース、失敗が少ないと販売当初から好評を得ていて、牛乳パックやペットボトルを再利用して栽培をするので、リサイクルにも繋がる。種まきから収穫、実食まで約2週間でできるため、時間数の少ない栽培の授業でも完結することができる。


 このキットには教師用のCDやワークシートがついているので、これらを参考に授業を組み立てることもできる。キットの問い合わせは各教材販売代理店まで。

聞かせて!みんなのアイデア!「農検栽培コンテスト」

 学校での部活動や委員会活動などの、成果発表の場の一つとなればという思いでコンテストを実施している。過去参加校は、伝統野菜を環境を変えて栽培してみたり、マルチ1穴に違う作物を混栽してみたりと、さまざまな工夫をした栽培方法をまとめていた。「日本の農業について考える」の課題では、地域の農家の取り組みについて調べたり、若者に農業に興味を持ってもらうためにはどのようなことをしたらいいのかなど、さまざまな意見を聞くことができた。


 今回は小学校・中学校・特別支援学校(中等部・高等部)を対象としている。また、栽培するだけでなく、農業とSDGsとの関わりなど調べてまとめる課題もでている。応募はエントリーシートを入手後、下記問い合わせ先まで送付する。

日本農業検定3級にチャレンジ!

 Q.農産物直売所についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

 (1) 地産地消の多品目販売の場になっている。


 (2) 少量の農産物でも出荷でき、農家が自分で値段を決められる。


 (3) 店頭で消費者の反応を直接聞けるので、農家のやりがいにつながっている。


 (4) 2017(平成29)年度の全国年間総販売額は、6000億円に近づいた。

 A.(4)

 農産物直売所は2017(平成29)年度には全国2万3940施設あり、年間総販売金額は1兆円を突破した。

 過去3年分の問題と解答を日本農業検定のホームページで公開している。

 問い合わせ=日本農業検定事務局(全国農協観光協会内)電話03・5297・0325

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