小さくまとまるな
子どものころは運動が苦手で、手先は不器用でした。体育や美術のために高校入試は失敗し、そこで挫折をしましたね。ただ、小学校のころから仕切るのは好きで、生徒会の副会長も務めました。
いろんなことに凝り、興味を持っていました。高校時代は昼間から将棋を指し、プロレスの練習をしていた。先生には「もっと真面目にやればいいのに」と怒られました。気が散っちゃっていて、大学受験も2回失敗した。ただ、社会人になってからはビジネスに集中したから、今があるのかもしれません。
会社に入ってからは、自分が満足できるような仕事をしたいとか、一旗揚げたいという思いがありました。入社3年目の時に米国赴任の話があり、若いうちに失敗してもやってみようと現地に行きました。ビジネスがうまくいくと楽しくて、のめり込んで真面目に取り組んだ。怠け者だった性格も、ビジネスに集中するようになったことで、それなりの成果や能力が発揮できるようになりました。
若い人たちには、こぢんまりとまとまらず、グローバルに羽ばたいたり、人と違うことをやったりと、自分の能力や性格を発揮できる場に飛び込めるような人になってほしい。
社会に出ると新型コロナウイルスや東日本大震災、リーマン・ショックのように学んでいないことがたくさん起きる。学問も重要だけど、柔軟性や耐久力を身に付けようと努力することも大事です。 (聞き手・中山梓)
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.