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 第103回全国高校野球選手権静岡大会(7月10日開幕)に出場する全チームの横顔を紹介する。

 焼津中央は鈴木孝星(こうせい)主将(3年)が、1番打者としてチームを引っ張る。高校入試を1位で合格し、入学式では生徒代表としてあいさつした経験もある。特進クラスに在籍するが「今では学年で30番ぐらい。勉強は高校野球が終わったら、頑張ります」。将来、スポーツ用品の開発担当を目指す男が、最後の夏に完全燃焼する。

 昨秋は中部地区を突破して27年ぶりに県大会に出場。初戦で伊豆中央に敗れたが、6―7と善戦した。今春の中部大会では、昨秋県切符をかけた一戦で撃破した静岡大成に0―4でリベンジされ、創部以来初の県大会出場をアシスト。「バントや進塁打など、ただ打つだけではなく点を取れるようにならないといけない」と、痛感させられた。

 一時期は下位打線に落とされることもあったが、反対方向の左中間へ打つことを意識してから上り調子。「打順はどこでもいい。自分のやれることをやるだけ」。ただ、勝利だけを求めて主将がプレーする。

報知新聞社

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