バレーボールVリーグ男子1部の東レは5日、紅白戦にあたる通称「青白戦」を三島市内で行った。4月30日開幕予定の第69回黒鷲旗全日本男女選抜大会(大阪市)が、新型コロナウイルスの影響で中止。同大会を最後に退団が決まっていた、アウトサイドヒッター落合一貴(27)とセッター梅野聡(31)の花道を飾るため、試合が行われた。
2016年入団の落合は今季限りで現役を引退。今後は中学校の保健体育科教諭を目指す。2年前から中学生のクラブチームを指導。この経験が教員を志すきっかけになった。育成年代の選手たちに基本の大切さを伝えていく。「基礎をおろそかにしていたら、自分はもっと早く引退していた。技術の習得に加えて、楽しくバレーができる環境を整えたい」と望んだ。
梅野は2度目の東レ退団となった。前回は17年にスウェーデンリーグへ移籍。1年で復帰し、コーチ兼任でプレーを続けてきた。今後は東京オリンピックに出場する女子日本代表のアシスタントコーチを務めるが、その後は現役続行を希望。「必要とされれば、どこへでも行く。後悔しない選択を続けて、納得のいくまでプレーしたい」と力を込めた。
2人は第2セット以降、青組でプレー。梅野のトスを落合がアタックして得点するなど、最後の勇姿を披露した。試合の映像は東レの公式ユーチューブチャンネルで配信されている。【古地真隆】
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