初代校長に比嘉豊樹氏/式典挙行、7日入学式
城東中学校が1日、開校した。開校式典には在校生や学校関係者の多数が参加し、城辺地区統合校新設という歴史の一幕を共に祝った。同校の入学式は7日に行われる。新入学の35人を含む計119人が統合校で学び合う。初代校長は、比嘉豊樹氏。
城東中学校は、城辺地区の砂川、西城、城辺、福嶺の4中学校が統合する形で開校した。設置場所は城辺西里添の旧西城中学校。統合に当たって普通教室3室のほか図書室、ランチルーム、音楽室、理科室、家庭科室、技術室を新設した。
教育の特色として掲げるのが生徒によるプロジェクト型学習の推進だ。主体的な学びを促進するため、共通の話し合い活動などを実践していく。小中の連携も強める。キャリア教育や遠隔・交流学習の実践など先進的なICT(情報通信技術)教育も充実させる。
開校式では、初めに開校を告げるテープカットと校舎内の見学を行った。体育館で開かれた式典では、校旗や団旗の引き渡しや、校歌の作詞者、作曲者への感謝状の贈呈が行われた。
式辞を述べた座喜味一幸市長は、「城辺地区ならではの美しい自然や文化を地域の誇りとし、校章の灯台のように新たなる発見を内外に発信してほしい」という期待を込めた。
告辞した市教育委員会の大城裕子教育長は、城東中教育の特色に触れ、「地域に誇りを持ち、確かな知性で将来の宮古島の未来を切り開いていく姿が期待されてならない」と述べた。
比嘉校長は城東中で学ぶ生徒たちについて「新たな気持ちで最初の一歩を踏み出してくれるでしょう」と期待した。「子どもの笑顔と未来を切り開く生徒の育成のため、誠心誠意努力し新たな校風と歴史を築いていきたい」と決意した。
統合校の歴史を刻んでいく生徒を代表した砂川美咲さんは「きょうから新しい歴史が始まる。ぎこちなさはあると思うが、そのぎこちなさを楽しみながら、仲間たちと手を取り合い、私たちの力で新しい伝統をつくり上げていきましょう」と全生徒に語り掛けた。
式典参加者は、初めての校歌を歌い、式辞や祝辞に耳を傾けながら、4校統合による城東中学校開校の瞬間をかみしめていた。
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