令和3年3月23日
このたび,科学技術の理解増進施策の一環として,学習資料「一家に1枚 海 ~その多様な世界~」及び科学技術週間周知ポスターを作成し,ウェブサイトへの掲載を開始します。
科学技術の理解増進施策の一環として作成した学習資料「一家に1枚 海 ~その多様な世界~」(監修:JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)及び科学技術週間周知ポスターのダウンロード用画像を本日,科学技術週間ウェブサイト(https://stw.mext.go.jp/)に公開しました。
この学習資料では,「地球環境と海洋との関わり」,「海洋の豊かな生態系」,「潜在する海洋資源」,「海域における地震・火山活動」,「海洋の技術」の観点から,海の多様で神秘的な世界をご紹介しています。【解説参照】
また今回は,GIGAスクール構想により一人1台の端末が実現することなども踏まえ,「一家に1枚」を学校現場でWEBを使用した更なる探究に活用いただくことも狙いとして,紙面上に海で生じている様々な出来事や課題,海で活躍している科学技術や,生活との関わりなどをキーワード等で表示し,これらに興味を持っていただいた場合,特設ウェブサイト(http://www.jamstec.go.jp/j/pr/poster-ocean/)(※1)にアクセスすることで学びを深めていただくことができるようにしました。【参考参照】
今後は,全国の小・中・高等学校等に配布するとともに,配布に御協力いただける全国の科学館,博物館等を通じて,広く配布を行う予定(※2)です。
(※1)特設サイトは,令和3年度科学技術週間(令和3年4月12日~18日)に併せて開設する予定です。
(※2)配布時期・方法については,令和3年度科学技術週間(令和3年4月12日(月曜日)~18日(日曜日))以降,各科学館,博物館等にて決定していただく予定です。
経緯
国立研究開発法人,大学共同利用機関法人等から御提案いただいた学習資料「一家に1枚」に係る企画について「一家に1枚」企画選考委員会における審議結果を踏まえて検討し,今年度はJAMSTEC(海洋研究開発機構)に企画いただいたテーマに決定いたしました。
「一家に1枚」企画選考委員会 構成員
(五十音順・敬称略)
大草 芳江 NPO法人natural science 理事
大塩 立華 国立大学法人電気通信大学 男女共同参画・ダイバーシティ戦略推進室 特任准教授
中島 徹 国立科学博物館 科学系博物館イノベーションセンター マーケティング・コンテンツグループ長
三ツ橋 知沙 国立研究開発法人科学技術振興機構 日本科学未来館 事業部 プログラム企画開発課
武藤 良弘 公益財団法人ソニー教育財団 理科教育推進室長
八田 弘恵 学校法人渋谷教育学園 幕張中学校・高等学校 教諭
また,制作に当たっては,下記の方々及び各機関に御協力いただきました。
<企画・制作・監修>
JAMSTEC(大河内直彦,豊福高志,田村貴正,市原盛雄,外崎瞳 ,藤本憲章,麻生達也,新田洋一朗,他)
<写真提供>
JAMSTEC,長崎大学
<協力>
国土交通省
<編集・デザイン・イラスト>
デザイン東京事業協同組合
【解説】「海~その多様な世界~」
我が国は,領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせると世界第6位,国土面積の約12倍もの広大な海を有し,食糧や海上輸送など,様々な恩恵を受けながら発展してきました。
「一家に1枚 海~その多様な世界~」では,「地球環境と海洋との関わり」,「海洋の豊かな生態系」,「潜在する海洋資源」,「海域における地震・火山活動」,「海洋の技術」の5つの観点から,海の多様で神秘的な世界について知っていただくことを目指しました。
また、海で生じている北極海氷減少や海洋プラスチックゴミといった様々な社会的課題,海で活躍している科学技術と生活との関わりなどを盛り込むことで、海がわたしたちの身近にあることをより実感していただけるように工夫しました。
◆地球環境と海洋との関わり
広大な海は,熱や二酸化炭素を吸収し,地球温暖化をはじめとする急激な気候の変化をやわらげて,生命が暮らす環境を維持する調整役です。水温や塩分濃度など,海が今どのような状態なのかを知ることは,気象や気候変動などの予測に不可欠です。
◆海洋の豊かな生態系
約40億年前,最初の生命は海の中で生まれました。海は多種多様な生物を育むゆりかごとして数えきれない生命を支えています。深海に生きる生物には,少し変わった姿のものや特殊な能力を持つものもいます。
◆潜在する海洋資源
海水は塩をはじめ多くの物質を含むほか,海底には,次世代のエネルギーとしても期待される物質や,その多様な性質でわたしたちの生活を支える貴重な海洋資源が眠っています。
◆海域における地震・火山活動
我が国は,地球を覆う複数のプレートの境界に位置する地震・火山大国です。海域の地震や火山の実態を解明し,未来を予測することは,わたしたちのくらしを守る防災・減災に役立ちます。
◆海洋の技術
地球環境,地震・火山活動のメカニズム,海洋生物,鉱物などについて詳しく調べ,海への理解を深めるための技術開発は,わたしたちの生活を豊かにしてくれる大きな可能性を秘めています。
2021年は「国連海洋科学の10年」がスタートする年であり,海洋科学の推進により,持続可能な開発目標(SDG14「海の豊かさを守ろう」等)を達成するため,様々な取り組みが実施されます。このような中、「一家に1枚 海 ~その多様な世界~」を通じて,わたしたちの生活に身近な海に対する理解を深め,海の大切さをさらに知っていただくきっかけになれば幸いです。
制作に当たり,快く画像や解説を提供していただいた皆様をはじめ,御協力いただいたすべての皆様に改めてお礼申し上げます。
JAMSTEC (国立研究開発法人 海洋研究開発機構)
海洋機能利用部門長 大河内直彦
海洋科学技術戦略部長 豊福高志
広報課長 田村貴正
広報課 市原盛雄
広報課 外崎瞳
広報課 藤本憲章
研究プラットフォーム運用開発部門 麻生達也
研究推進部研究推進第1課 新田洋一朗
問合せ先
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)海洋科学技術戦略部 広報課
TEL: 045-778-5560 E-mail: pr-kikan@jamstec.go.jp HP: http://www.jamstec.go.jp/j/
〒236-0001 神奈川県横浜市金沢区昭和町3173番25
【参考】「一家に1枚 海~その多様な世界~」のインターネットでの活用イメージ
科学技術・学術政策局人材政策課理解増進係
電話番号:03-5253-4111(内線4029)
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)海洋科学技術戦略部 広報課
電話番号:045-778-5560
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