【高校受験2022】千葉県公立高校入試<数学>講評…大問構成に変化あり。時間配分がカギ – リセマム

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 令和4年度(2022年度)2022年2月24日(木)、千葉県公立高等学校入学者選抜(国語、数学、英語)が実施された。2月25日(金)に理科と社会の2教科が実施となる。千葉県教育委員会が2022年2月21日(月)に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況によると、全日制が募集人員3万1,320人に対し3万4,637人が志願し、志願倍率は1.11倍。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<数学>講評(京葉学院 提供)

 これまでは大問5題で構成され、大問1は計算問題、大問2は独立小問集、大問3~5では「平面図形」と「関数」に加え、規則性を中心とする「融合問題」の3題が出題されていました。今年は大問構成が変わり、大問1で計算問題と独立小問集、大問2~4で「平面図形」と「関数」、「融合問題」が出題されました。過去3年連続で出題されていた、大学入試改革の影響と思われる記述問題が今年は出題されませんでした。作図、図形の証明(穴埋め+記述)、確率、関数は毎年出題されています。また、ここ数年はデータの活用が頻繁に出題されていて、今年は大問1で新単元の「四分位範囲と箱ひげ図」が出題され、時間がかかる出題内容だったので、大問2以降の問題に焦らず取り組めたかどうかは結果に影響を与えたと考えられます。ただ全体的には例年同様、簡単な問題と難しい問題を判別し、簡単な問題を確実に得点して難しい問題でじっくり時間が使えたかどうかがポイントになります。高得点を目指す受検生は、大問1の(3)2、大問2の(3)、大問3の(3)、大問4の(3)(4)(5)の6問中何問正解できたかで差がつくと思われます。

1.計算問題・独立小問集


 これまで大問1、2で出題されていたものが1つになり、枝問が増えた結果、小問数が増えました。(1)は基本的な計算問題が3問で、これまでの6問から減りました。(2)は文字と式・2次方程式の利用、(3)はデータの活用・四分位範囲と箱ひげ図、(4)は整数の性質・確率、(5)は連立方程式の解、(6)は等式変形・空間図形、(7)は作図の問題でした。(3)の四分位範囲と箱ひげ図は、データと箱ひげ図から条件にあてはまるデータの値をすべて求める問題で、時間がかかるものでした。それ以外は素直な問題なので、落ち着いてミスなく得点できたかどうかが重要でした。

2.関数


 放物線2つと長方形による問題で、小問は3つでした。1、2問目は比例定数、直線式を求める問題でともに基本問題、3問目は平面図形の性質を複数利用する応用問題でした。基本問題で確実に得点しておきたいところです。

3.平面図形


 平行線の性質と相似な図形、中点連結定理を利用する問題でした。(1)は結論を導くための方針に関する穴埋めで、(2)の記述証明の設計図が与えられているようなもので、取り組みやすいものでした。(3)は(2)の証明結果を利用すると比較的簡単に解けるものですが、気付きにくい問題でした。

4.融合問題


 中心が等しく直径が重なっている異なる直径の円周上を動く2点に関して考えていく問題でした。(1)は会話文の穴埋め問題、(2)はグラフをかく問題で、いずれも確実に得点したい問題でした。(3)は中心と2動点がはじめて一直線上に並ぶ時間、(4)は2動点が指定の位置に到着するまでに中心と2動点が一直線上に並ぶ回数、(5)は指定の時間に2動点と中心を結ぶ半径がつくる角度を求める問題ですが、いずれも会話文から解くために必要な設定を読み取り利用しなくてはいけないものでした。



 このレポートは2022年2月24日(木)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院

《編集部》

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