備前市は16日、4月から市内の全小中学生の給食費を無償化する方針を明らかにした。子育て世帯の負担を減らすことで、児童生徒数の減少に歯止めをかけたい考え。同市によると、全児童生徒の無償化は全国的にも珍しいという。
給食費は小学生が1食285円、中学生が同330円程度。同市は2017年度から第2子を半額、第3子以降を無料にしているが、これを拡充する。同日発表した2022年度一般会計当初予算案に関係費9100万円を計上した。
併せて小中学生が工作や理科の実験で使用する学用品の実費も無償化し、同3100万円を盛り込んだ。
備前市の全10小、5中学校に通う児童生徒数は21年度実績で計1915人。17年度(2138人)からわずか4年間で1割も減少しており、少子化対策が急務となっている。
市教委は「保護者の負担を少しでも和らげ、市内に移住定住する子育て世帯を増やしたい」としている。
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