豊島岡女子中の入試は3日間連続実施 医学部OGが明かす魅力「勉強の面倒見がいい」 – ENCOUNT

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 近年、東大や難関大医学部への合格実績を伸ばしている私立豊島岡女子学園の中学校入試が2日、東京・東池袋の同校で行われた。

 晴天が広がり寒気がゆるむ中、受験生とその保護者が早朝から同校に集まった。混雑を避けるため集合時間を午前8時、同10分、同20分に設定。3つのグループに分かれた受験生は10分の時差を保ちながら国語、算数、社会・理科の各科目テストに臨んだ。この日の募集人員は160人で出願者は1102人(同校発表)。試験終了後、グループごとに解散となり、正門前に集まった大勢の保護者が子どもの姿を探した。昨年度の第1回の合格者数は410人で実質倍率は2.45倍だった。

 東京の女子御三家と言われる桜蔭中(東京・本郷、募集人員235人)、女子学院(東京・一番町、同240人)、雙葉(東京・六番町、同100人)は1日に入試を終えているが、豊島岡は2日、3日、4日と3日連続で入試を実施。御三家の入試に臨んだ多くの受験生が豊島岡にもチャレンジするため、2日の同校入試は首都圏女子の高偏差値受験生が集結する全国屈指のハイレベルな戦いとなった。

 ドラマ「二月の勝者」に登場した桜花ゼミナール女子トップに君臨するΩ(オメガ)クラスの“女王”・前田花恋の第1志望校は桜蔭中学校、第2志望は「豊島園女子中」だった。このモデルは明らかに豊島岡女子学園中だ。大手予備校の日能研が昨年末に公表した合格可能性80%ライン偏差値は2月1日入試実施の桜蔭67、女子学院67、雙葉65。2日に行われた豊島岡の第1回は66だが、3日の第2回と4日の第3回はそれぞれ68に跳ね上がる。御三家にわずかに手が届かなかった生徒やすでに準難関校の合格を手にしている者など成績上位の受験生が流入するためだ。

 東大や医学部医学科の合格実績で豊島岡はすでに雙葉を凌駕(りょうが)しているものの、最難関の桜蔭との差はまだ大きいのも事実だ。では、御三家と豊島岡の両方に合格したらどういう選択を下すのだろうか。難関大医学部に進学した豊島岡OGは自身の見方として「桜蔭と豊島岡だったら圧倒的に桜蔭に進学するでしょうが、中には校風から豊島岡を選ぶ生徒もいますね。女子学院と豊島岡の判断基準はまさしくその校風です。女子学院は服装自由で生徒の自主性を尊重する。豊島岡の先生は勉強の面倒見が良くて生徒が理解できるまで教えてくれます。医学部や理系進学を希望する生徒なら雙葉より豊島岡を選ぶのでは」。併願パターンが入り組んでいるため御三家受験者がそろって豊島岡を受験するわけではないが、首都圏最難関私立女子中学の勢力地図の変化を感じさせる。

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