不満続出 入試と成績評価のモヤモヤ9選「受験費用高すぎ、評定平均って不公平」|高校生新聞オンライン|高校生活と進路選択を応援するお役立ちメディア – 高校生新聞

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合格を目指し、努力を積み重ねて臨む「入試」。結果は納得して受け入れたいけれど、そんな気持ちの邪魔をする、「現行の制度に対して感じている疑問」を高校生記者たちに聞いてみました。

本当に公平? その「評価」

進路に関わることだけあって、「公平性」は重要。にもかかわらず、先生や学校によって基準が異なる「評価」に疑問を感じている人がいました。

努力を公平に評価してほしいのに……

【1】点数稼ぎのための活動参加

生徒会や文化祭実行委員会などに携わると活動報告書の点数が上がるところ。「入試に有利だから」という理由で生徒会に立候補する人がいるため、本当に生徒会をやりたい人ができなくなってしまう現状です。

本来、こうした活動は「学校生活や文化祭をより良くしたい」という意志を持った人がやるべきだと思います。(さるすべり=1年)

【2】評定平均を使う推薦入試

評定平均を使用する推薦入試。私の学校の定期試験は、全て「暗記したら解ける問題」です。そのため英語は「教科書の例文の丸暗記」、古文も「文章を何回も音読して頭にたたき込む」という勉強をしています。「果たしてこのような学習が5年後、10年後役に立つのかな」と思います。この「作業を多くこなしたもん勝ち」のような入試制度はあまり理解ができません。(ねねむる=1年)

【3】評定は公平性に欠ける

高校の先生がつける評定について、大学側は基準を知らないはずです。また、赤点の点数や平常点の割合も高校によって異なると思います。通っている学校によって有利だったり不利だったりする評定制度への疑問は、高校受験の際にも感じていました。

今後も入試で取り入れるのなら、「定期テスト」「週末の課題」「長期休暇の課題」「小テスト」「赤点の点数」「評定における平常点と定期テストの割合」「評定基準」など、評定に関わるすべてを全国共通にし、公平性を保ってほしいと思います。(sumomo=2年)

適切なの? この「入試方式」

不明瞭な評価基準や優遇制度への不満意見がこちら。自分の熱意や努力に対して正当な評価が行われているか、不安を感じる人もいます。

正しく評価されているのか不安を感じる(イラストはひなたさん)

【4】短時間で判断される「面接」

ほとんどの大学の面接は1回のみで5~20分ほど。これだけで受験生の人柄や熱意、思いは伝わるでしょうか。

面接を複数回行ったり、時間を長くしたりするなどして、対話の時間を増やしてほしいです。そうすれば本当に学びたい受験生の熱い気持ちが伝わり、意義のある面接になると思います。(ちこ=2年)

【5】点数をどうつける?「小論文」

私の地区では、中学校の校長先生の推薦を受けた者は「小論文」と「面接」のみの試験を受けられる高校入試制度があります。しかし私はそれが嫌で、3教科の実力テストで合否判定をする公立学校を受けました。

面接は分かるのですが、小論文の必要性がいまだに分かりません。現代文のテストの「あなたの考えを述べなさい」とどう違うのでしょうか。「それなら実力テスト内に記述問題を取り入れればいいのではないか」と思うのです。(めておーら=2年)

【6】指定校推薦がもらえない

私の学校は「難関校合格を目指すコース」「普通コース」「部活動に力を入れているコース」があるのですが、「難関校コース」の生徒は指定校推薦がもらえず、自力で合格するしかありません。課題量もテストも多く、努力していて学力も高いのに、他のコースの生徒たちが優遇されているのに不満を覚えています。(さとみず=1年)

【7】普通科ばかりに有利な制度

推薦・AO入試制度が大幅に変わり、普通科が有利になりすぎているところがおかしいのでは。今までは共通テストを課さず、普通科以外の生徒に有利だった試験が、私たちの世代から普通科に有利な制度に変わっていると感じます。もっと、普通科以外の生徒も能力を生かして試験を受けられるチャンスが欲しい。(あやぴ=3年)

負担の大きい「費用・日程」

受験勉強を頑張って、いざ入試というときに立ちはだかるのが「受験費用」。その他、日程の調整にも神経を使います。

費用がネックで受験を諦めるケースも 

【8】高額な受験費用

受験にかかる費用が1回数万円ほどと高額であることに疑問を感じます。「本当は他にも受験したいのに、費用がネックで受験できない」という人もいるはずです。「入社試験は無料なのに、なぜ?」と思っています。(NAGY=2年)

【9】受験シーズンを前倒しして!

受験勉強できる期間は長ければ長いほどいいのかもしれませんが、「入試日程を変えてほしいな」と思っています。1月から受験シーズンが始まるため、新学期が始まる4月までのスケジュールがカツカツだからです。中には3月中旬に受験を終え、そこから猛スピードで大学生活の準備をする人もいます。受験日程を1カ月程度ずらすだけでも、多くの人の負担が減らせるのではないでしょうか。(百瀬=2年)

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