大学入学共通テストの会場である東京大学本郷地区キャンパス前で、1月15日に起こった刺傷事件を受け、文科省は19日、高校の入学試験についても、試験会場の警備体制の確認や危機対応マニュアルの周知徹底を改めて行うよう、都道府県や政令市の教育委員会などに通知したことを明らかにした。所轄の警察署との連携強化も促した。小学校や中学校、特別支援学校などの入学試験についても、同様の対応を求めている。
通知は1月18日付。小学校、中学校、高校などの入学試験に当たり、「受検生の安全に関すること」として、試験場の警備について、今回の事件を踏まえた「特段の配慮」を求めた。具体的には、試験場の警備体制の確認、危機対応マニュアルの周知徹底を挙げている。
また、今回の事件に関連し、警察庁が全国の都道府県警察本部に対し、入学試験の会場などでの安全確保対策を徹底するよう指示を出したことを踏まえ、各教委に入学試験の実施について、所轄の警察署との連携強化に努めるよう求めた。
学校の危機管理については、学校保健安全法に基づき、マニュアルの整備が各学校に義務付けられている。文科省は昨年6月、自校のマニュアルを評価し見直すためのガイドラインを公表。児童生徒らの安全を確保するために、マニュアルを常に改善しながら、実践的な研修や訓練を行うことを促している。
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