大学入学共通テスト(15、16日)を受ける出石高校(兵庫県豊岡市出石町下谷)の3年生3人が13日、明治時代に東京大学で初代総理(現在の総長)を務めた出石藩出身の教育者加藤弘之の生家を訪れ、志望校合格を祈って恒例の験担ぎをした。
同校では毎年大学入試前のこの時期に、学校の向かいにある生家を訪れることが恒例になっている。
3年生73人の多くはすでに進路が決まっており、激励会では水嶋正稔校長がモチベーションを維持してきた3人をたたえ、「一生懸命やってきたことを試してみるという気持ちで挑んでほしい」と伝えた。
その後、生家に移動して加藤の実績などを聞いた。毎年胸像を触っていたが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、手を合わせて祈願した。
保育士を目指す古村倖奈さん(18)は「苦手な英語にも取り組んできた。緊張するけど今まで通りにやりたい」。助産師が夢だという松岡那津美さん(18)は「冬休みも化学などを勉強していた。先生からかけてもらった言葉をエネルギーにがんばりたい」。芸術系の道に進みたいという北村春菜さん(17)は「暗記が得意なので最後まで粘り、最大限の力を出したい」と意気込みを語った。(石川 翠)
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