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 小中学生の体力や運動習慣を調べる2021年度の全国調査の結果が公表され、岩手県は実技8項目の「体力合計点」が、小中学校の男女ともに全国平均を上回った。運動を「好き」と回答した割合は前回の19年度(20年度はコロナの影響で中止)より減少。肥満傾向の割合は、いずれも全国平均より高かった。

 調査は昨年4~7月にスポーツ庁が実施。県内の小学5年と中学2年計約1万8千人を対象に、実技は握力や50メートル走、ボール投げなど8項目について調べた。

 体力合計点は小中男女ともに全国平均を上回り、小5男子53・64(全国52・53)▽小5女子56・58(同54・66)▽中2男子43・74(同41・05)▽中2女子50・82(同48・41)だった。

 ただ、新型コロナウイルスによる学校活動の制限などの影響から、体力合計点は全国的に前回の19年度に比べて低下傾向にあり、岩手も中2男子以外は前回より低かった。

 体力低下の背景には、学習以外でスマートフォンやゲーム機を見る時間が平日1日2時間以上と回答した割合が増えていることも影響しているとみられる。

 運動をすることが「好き」「やや好き」と回答した割合は、小5女子で前回の89・7%から85・0%に下がるなど県内の小中男女ともに前回より低下した。

 肥満傾向の割合は小中男女ともに全国平均より高い傾向が続いていて、小5男子16・8%(全国13・1%)▽小5女子12・3%(同8・8%)▽中2男子12・1%(同10・0%)▽中2女子9・4%(同7・0%)だった。

 県保健体育課は「運動が苦手でも好きだと思ってもらえるような取り組みが必要。体力をつけるだけでなく、食生活や生活習慣と一体的に取り組んでいきたい」としている。(清野有希子)