宮城の小中男子と中学女子、体力テスト過去最低 全国順位も前回より低下 – 河北新報オンライン

基本問題

 スポーツ庁が24日公表した2021年度全国体力テストで、体力合計点は宮城県内の小中男子と中学女子で08年度の調査以来最も低く、小学女子も過去2番目の低さとなった。県教委は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う20年の一斉休校が影響を及ぼした可能性もあるとして、児童生徒の運動機会の拡大を図る方針。




コロナの一斉休校影響か

 実技8種目を点数化した体力合計点(80点満点)は表の通り。小中男女いずれも19年度より下がり、全国平均を上回ったのは中学男子(0・23ポイント増)のみ。順位も軒並み19年度より落とし、中位から下位にとどまっている。

 種目別では、握力と反復横跳びは中学女子を除いて平均を上回った。20メートルシャトルランは中学女子が平均より2・03回少なく、立ち幅跳びは小学男子で3・08センチ短く、県教委は今後の課題と位置付けた。

 1週間の総運動時間が7時間以上の児童生徒の割合は、小学生で平均よりやや低く、中学生では平均よりも高い傾向。「運動が好き」と答えた児童生徒の割合は小学男子が平均より0・5ポイント高かったが、小中男女問わず19年度より減少。中学女子は19年度を5・4ポイントも下回った。

 20年度の全国体力テストは、コロナの影響で中止となった。県内の児童生徒の体力合計点が2年前より低下した背景について、県教委保健体育安全課は「児童生徒がスマートフォンを見る時間が増え、肥満傾向児の出現率が高い調査結果に加え、コロナによる運動の場所や機会の減少が拍車を掛けたのではないか」と分析する。

 全国体力テストは県内公立小中学校560校の小学5年生、中学2年生計3万6493人を対象に4~7月に実施。(1)握力(2)上体起こし(3)長座体前屈(4)反復横跳び(5)持久走または20メートルシャトルラン(6)50メートル走(7)立ち幅跳び(8)ソフトボールまたはハンドボール投げ-を測定した。

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