来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(往路107・5キロ、復路109・6キロ)に出場する21チームの区間エントリーが29日、発表された。初出場の駿河台大は、中学校の教師を休職して編入学した31歳の今井隆生(4年)を4区に、今井の教師時代の教え子、永井竜二(3年)を山上りの5区に配置した。新春の箱根路で、先生と教え子のリレーが実現する。
■中学教師を休職し編入
初の箱根で、歴史に残るカードを切った。駿河台大は4区(20・9キロ)に中学教師経験者の今井を、5区(20・8キロ)にその教え子の永井をエントリーした。
徳本一善監督(42)が率いる駿河台大は今年10月、予選会を8位で初めて突破。かつて法大で「爆走王」と呼ばれ、茶髪で箱根路を沸かせた徳本監督は今月のエントリー選手発表の際にも「面白いことができれば」と2人のリレーを予告していた。
31歳の今井は中学教師を休職し、昨年4月に「自己啓発等休業制度」を利用して駿河台大に編入。生徒との接し方や心理学を学ぶため、30歳の節目で決断した。チームメートで21歳の永井は、埼玉・越生中で保健体育の教員として駆け出しだった今井の生徒。予選会では永井はチーム7位、今井は同10位だった。レース後に今井は「あいつとはいろんな思いがある。(永井に)負けて悔しいが、半分はうれしい気持ち」と生徒の成長を喜び、「同じゴールを見て走ってきて、同じ景色を見れてこれ以上はない。縁が巡りに巡った」と語っていた。
■絆で挑む箱根の山
永井が走るのは、当初今井が希望していた5区。高低差が800メートル以上もある最難関だ。数々の名勝負を生んできた箱根の山を、〝師弟コンビ〟で乗り越える。(川並温美)
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