沖縄県教育委員会は23日、委員会会議を開き「部活動等の在り方に関する方針」改訂版と「部活動における暴力・暴言・ハラスメントの根絶に向けた取組」を、全会一致で承認した。部活動の顧問から執拗(しつよう)な叱責(しっせき)を受け、1月にコザ高校2年(当時)の運動部の男子生徒が自ら命を絶った問題を受けて見直しを進めていた。
「方針」には「勝利至上主義に陥らない指導を強く求める」ことなどを明記した。「取組」には市町村教育委員会が所管する中学校や私立学校に対し「暴力・暴言・ハラスメントの根絶に向けた取組をお願いする」と協力を呼び掛ける文言を追加した。
県教育委員会は2022年4月1日からの運用を目指している。12月27日の週までに県教委保健体育課のホームページに掲載予定。
方針は三つの柱として、「適切な部活動の在り方の推進」「休日の地域部活動移行に向けた体制整備」「暴力・暴言・ハラスメントの根絶」を掲げている。
(名嘉一心)
【関連記事】
▼夜に何度も顧問がLINEで…死亡の高2主将、イヤホン離せず
▼亡くなる当日の行動記録なく…高2自殺「再調査を」遺族ら声震わせ
▼「ばか」「くず」生徒に繰り返し暴言、高校教諭を停職処分
▼133人の生徒が部活で「暴言や体罰」被害 66・2%は解決されず
琉球新報社
【関連記事】
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.