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高い学習効果が見込め、「受験対策」にもうってつけな、日本の歴史まんがシリーズ。実際に、学年ビリから慶應大学に現役合格を果たしたビリギャルも、日本史の勉強をほぼ歴史まんがでまかなったといいます。そこで、日本の歴史まんが5大タイトルのうち、どれがどのように受験に向くかを解説します。監修を務めるのは、塾講師歴25年超、10冊の教育関連著書がある、受験指導専門家の西村創さんです。

今回とりあげた日本の歴史まんが5大タイトル

・小学館『学習まんが 少年少女日本の歴史』
・集英社『学習まんが 日本の歴史』
・KADOKAWA『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』
・講談社『学習まんが 日本の歴史』
・学研プラス『DVD付 学研まんが NEW日本の歴史』

読み始める時期は、いつがベストか

まず歴史まんがを読み始める時期について、西村さんはこう話します。

「中学受験を前提にすると、塾で歴史の授業が始まるのは5年生の9月であることが多いです。また他の教科も含めた塾の勉強が、小5の後半から一気に難しくなり、歴史まんがを読む余裕がなくなる可能性があるので、できればそれまでに読ませたいところです。とはいえ、あまり早く読ませても、表面的にストーリーを追うだけになり、学習効果が望めません。

以上をふまえると、小学3年生くらいから、5年生の前半くらいまでが、歴史まんがを読み始める理想の時期でしょう。もちろん個人差はあります」

どのタイトルも受験によく「効く」。その特徴は?

では、5大タイトルのうち受験対策に最適なのは、どれでしょう?

「身もフタもない結論になってしまいますが、この5大タイトルであれば、どれも受験には十分対応します。なぜなら、どのタイトルにも受験に必要な内容がしっかり盛り込まれているからです。まんがの内容に加え、巻頭・巻末の資料やグラフ、欄外のひとくちメモまで頭に入れれば、それだけで大学受験の日本史の勉強は十分というレベルです。ただ、当然それぞれのタイトルに特徴があり、子どもによって向き・不向きは出てきます。

ちなみに意外かもしれませんが、高校入試の歴史より中学入試の歴史の方が圧倒的に内容が広く、深いです。なぜなら高校入試で理・社があるのは基本的に公立校だけで、内容が教科書レベルにとどまるからです」(西村さん)

以下、「受験に活かす」という観点から、西村さんが各タイトルの特徴を紹介していきます。それぞれ、特におすすめの読者も挙げました。

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