果実はどこへ:検証・ふるさと納税/5 子育て特化「奇跡の町」に – 毎日新聞

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果実はどこへ

毎日新聞
2021/12/23 東京朝刊
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上士幌小学校の授業風景。理科の専任教員が4年生に「物の温まり方」の授業をした=北海道上士幌町で11月

北海道・上士幌町

 イベント終盤のトークセッション。町長がカメラの向こうに語り掛けた。「ふるさと納税の大事な寄付金が、どんなふうに使われているのかをお知らせするのは当然のこと……」

 北海道のほぼ中央、大雪山のふもとに位置する上士幌(かみしほろ)町。11月下旬、町の魅力や取り組みを知ってもらおうと開いた特産品抽選会付きのオンラインイベントは、延べ5000人超が視聴した。新型コロナウイルス禍のため、東京で開いていた例年とは異なる趣向だったが、町の人口とほぼ同じ人数が参加する盛況ぶりで、「この町なら寄付金を有効に活用してもらえそうだと安心した」などと好意的な感想が相次いだ。

 町はふるさと納税にいち早く本腰を入れた。黒毛和牛やハチミツなどの特産品人気もあり、2013年度には前年度の15倍となる約2・4億円を集めた。

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