小学生の約8割が「家の人がいる居間などで学習するのが好き」と回答=光村図書調べ= – ICT教育ニュース

基本問題

光村図書出版は20日、小・中学校に通う子どもがいる全国の保護者500人を対象に実施した、「子どもの“好き”に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。この調査は、小・中学生本人にアンケートして聞きとったものを、保護者が回答するという形で実施。




それによると、「友達と協力して考えながら学習するのと、自分1人で考えて学習するのと、どちらが好きか」と質問したところ、「自分1人で考えて学習するのが好き」という回答が小・中学生全体の約5割(47.4%)で、「友達と協力して考えながら学習するのが好き」(21.6%)の2倍以上(25.8pt差)になった。

小・中学生別に見ると、中学生の「自分1人で考えて学習するのが好き」は53.3%と5割を超え、小学生の44.5%を8.8pt上回った。




「家庭では、子ども部屋などの個室と、家の人がいる場所(居間など)と、どちらで学習するのが好きか」を聞いたところ、「家の人がいる場所で学習するのが好き」が、小・中学生全体の約7割(67.8%)を占め、「子ども部屋などの個室で学習するのが好き」(29.2%)を38.6pt上回った。

ただし、小・中学生別に見た場合、小学生では「家の人がいる場所」という回答が約8割(79.4%)だったのに対し、中学生では44.2%だった。中学生ではむしろ「子ども部屋などの個室」(51.5%)という回答が多く、小学生と中学生では傾向が違った。

「ノートを取ることは好きか」との質問では、小・中学生全体では、半数を超える53.0%が「好き(とても好き/どちらかといえば好き)」と回答。小・中学生別に見た場合でも、小学生と中学生でほぼ同じ傾向が見られた。

「教科書を音読することは好きか」との質問では、小・中学生全体では、約4割(39.0%)が「好き(とても好き/どちらかといえば好き)」と回答。

ただし、小・中学生別に見た場合、「好き(とても好き/どちらかといえば好き)」は、小学生では4割以上(43.0%)なのに対し、中学生では約3割(30.9%)で、小学生と中学生の間に12.1ptの差が見られた。

「2021年、いちばん一生懸命に学習した教科・科目」を聞いたところ、小・中学生全体では、「算数・数学」(40.2%)が最も多く、次いで「国語」(14.0%)が多かった。

小・中学生別に見た場合、「算数・数学」は小・中学生ともに1位。ただ、中学生では「英語(外国語)」(23.0%)と「社会」(17.0%)が多く、「体育(保健体育)」(2.4%)と「図工・美術」(1.8%)が少なくなる傾向が見られ、高校入試の主要5教科が上位を占めた。

また、「好きな学校行事」を尋ねたところ、小・中学生全体では、「運動会/体育祭」(166件)が最も多く、次いで「遠足」(90件)が多かった。他に、「文化祭/学芸会」や「音楽会/合唱コンクール」、「学習発表会」など文化的な行事を挙げる回答もあった。

「学校の中でいちばん好きな場所」を聞いたところ、小・中学生全体では、「教室」(157件)が最も多く、次いで「校庭/運動場」(139件)。他に、運動のできる場所としては「体育館」(39件)が、静かに過ごす場所としては「図書室」(51件)が多く挙げられた。

「学校で好きな教科が作れるとしたら、どんな教科を希望するか」を尋ねたところ、小・中学生全体では、「ゲーム」(64件)が最も多く、続いて、「パソコン」(21件)、「料理」(18件)、「アニメ・マンガ」(17件)の順に多かった。

「ゲーム」をはじめ、主として生活を楽しくするような教科(「料理」、「アニメ・マンガ」、「イラスト/絵を描く」など)が挙がる一方で、ICTに関わる知識・技能を身につけるような教科(「パソコン」、「プログラミング」など)も多く挙がる結果となった。

また、「余暇に何をするのが好きか」を聞いたところ、小・中学生全体では、1位「ゲームをする」(70.8%)、2位「YouTubeなどの動画を見る」(62.0%)という回答が高い割合を占め、3位「TV番組を見る」(48.8%)までを合わせると、コロナ禍もあってか、子どもたちは屋内でできることを好む傾向にあることが分かった。

一方、4位「公園など屋外で遊ぶ」(37.0%)について小・中学生別に見ると、小学生では半数近い48.4%の支持を集めたのに対し、中学生では13.9%で、小・中学生で差(34.5pt)が見られる結果となった。

また、SNSの利用について小・中学生別に見た場合、「SNSなどで友達とコミュニケーションを取る」(小学生2.7%、中学生26.1%)と「SNSを見たり投稿したりする(Twitter・Instagramなど)」(小学生4.5%、中学生17.0%)を合わせると、中学生のほうが35.9pt多く、小学生と中学生では利用実態に違いがあった。

「TV番組を見る」については、小・中学生全体の約5割(48.8%)が挙げており、「YouTubeの台頭によって、TVの人気が落ちている」といった状況は、顕著には表れなかった。

「好きな番組(TV・YouTubeなど)」を聞いたところ、小・中学生全体では、「HikakinTV」が最も人気を集め、一方で、アニメ番組(「アニメ」「ドラえもん」「ポケットモンスター」「鬼滅の刃」など)の回答数も多かった。

「2022年に力を入れたいと思っていることは何か」を聞いたところ、小・中学生全体では、「勉強」(52.8%)が最も多く、続く「クラブ活動」(28.2%)、「習いごと」(26.2%)、「趣味」(26.0%)の約2倍の割合だった。

小・中学生別に見た場合、「勉強」については、中学生(59.4%)が小学生(49.6%)よりも約10pt多く、「クラブ活動」では、中学生(38.8%)が小学生(23.0%)を15.8pt上回った。その一方で、「習いごと」については、小学生(34.0%)が、中学生(10.3%)を23.7pt上回った。

この 調査は、小・中学校に通う児童・生徒の保護者(全国)を対象に、11月29日~30日にかけて、インターネットで実施した(児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答)。有効回答数は500人(小学生保護者335人、中学生保護者165人)。

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調査結果の詳細

光村図書出版

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