Microsoft Teamsを使った生徒による授業評価の事例
私はMicrosoft Teamsの機能を活用して、即時的な「生徒による授業評価」を実践しています。
本校では生徒全員がBYODによるWindowsをベースとしたタブレットパソコンを所有し、学習の道具として学校でも自宅でも常に活用できる環境にあります。また、Microsoft Office 365が採用されており、学習支援ソフトとしてMicrosoft Teamsが活用されています。
Microsoft Teamsでは、各学級の他、委員会や部活動ごとのチームが作成されていて、連絡手段として多く活用されています。私は、学級のチームの中に「数学チャネル」を開設しました。そして授業時間ごとに、授業内容や授業で用いたワークシート等を投稿するようにしました。これを「授業スレッド」とよんでいます。
「授業スレッド」の内容は授業前にあらかじめ作成しておき、Microsoft Power Automateを使って授業終了10分前に投稿されるように予約しておきます。生徒には、授業終了直前または終了後に「授業スレッド」を確認し、その授業について自己評価し、授業内容の理解度に応じて「サムズアップ」等のスタンプを押すよう指示しています。NHK番組「ガッテン!」のようなイメージです。スタンプを押す操作は、生徒にとって負担も少なく、即時的な「生徒による授業評価」として役立ちます。
スタンプを押すときの生徒の表情や、なかなかスタンプを押せない生徒の姿を観察し、休み時間等に声をかけることもできます。また、スタンプの数に応じて、次にどの程度復習するべきかについても考えることができます。「スタンプ」の使用方法を少しだけ工夫して、生徒の理解度に合わせた授業づくりに役立てています。
また、生徒が授業内容について疑問をもった場合や、より深く探究したりした場合には、「返信」機能を使って「授業スレッド」の下に投稿することも許可しています。生徒は自らが考えたこと等をMicrosoft WordやMicrosoft PowerPointにまとめたり、紙に書いたものを写真で撮ったりして、投稿しています。仲間の投稿に対して別の生徒が応答し、より深めたり、互いに疑問を解消したりしているようすが見受けられます。
このように、生徒による投稿を許可することで、場所や時間の制約を越えて、数学談義がいつでも花開いています。
<横浜国立大学教育学部附属横浜中学校 数学科 八神純一先生>
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