昭和世代には「ちょっぴり怖い」小学校の理科室、内臓塗り分けた人体模型が並ぶ – 読売新聞

昭和世代には「ちょっぴり怖い」小学校の理科室、内臓塗り分けた人体模型が並ぶ-–-読売新聞 花のつくりとはたらき

 三重県伊賀市小田町の生涯学習施設「旧小田小学校本館」で、「ちょっぴり怖かった理科室展」(伊賀市文化都市協会主催)が開かれている。昭和生まれ世代が恐る恐る眺めた思い出のある人体模型など、市内の学校で使われていた理科教材約50点が並ぶ。29日まで。(尾崎晃之)

大人が懐かしさを感じる人体模型(伊賀市小田町の旧小田小学校本館で)
大人が懐かしさを感じる人体模型(伊賀市小田町の旧小田小学校本館で)

 同本館は1881年(明治14年)の完成で、現存する小学校校舎では県内最古とされる。利活用事業として毎年、この時期に企画展を行っている。

 今回は、同本館の所蔵品に加え、旧玉滝小や旧長田小など廃校となった小中学校の備品を集めた。廃校以外でも、映像教材の普及や教育課程の変更で、古い教材は理科準備室に収納されたままになっているケースが多いという。

 人体模型はプラスチック製で、骨格を精巧に表現したもののほか、内臓をカラフルに塗り分けたものが目立つ。頭部の脳のように一部は取り外し式で、中を示せる仕組みになっている。

タヌキの剥製やダチョウの卵も並ぶ(いずれも伊賀市小田町の旧小田小学校本館で)
タヌキの剥製やダチョウの卵も並ぶ(いずれも伊賀市小田町の旧小田小学校本館で)

 ホルマリン漬けのイカやカエル、ニワトリ、ネズミの標本は、動物の分類や進化を教えるのに使われた。南アフリカ産のダチョウの卵や、タヌキの
剥製はくせい
などは、住民が子どもたちに見てもらおうと、学校に贈ったものらしい。

 また、志摩市の海岸で収集された約100種類に及ぶ貝殻の標本、三角州や富士山周辺の地形を再現した模型も見応えがある。

 伊賀市文化都市協会事業課の坂井充さん(38)は「大人にとって懐かしく、子どもには新鮮な気持ちで見てもらえる。理科を好きになるきっかけにしてほしい」と話している。

 午前9時~午後4時半。24日休館。一般300円、小学生から高校生100円。問い合わせは、伊賀市文化都市協会(0595・22・0511)へ。

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