皆さんは「宇宙の学び舎 seed(シード)」をご存じでしょうか?
「宇宙の学び舎 seed」は大学生が宇宙教育をテーマに活動している東京理科大学の学生発宇宙ベンチャーです。では、seedがどのような活動を行っているのか、代表取締役社長を務める浮田亜寧さんにお聞きしました。
――創業のきっかけを教えてください
浮田「私たちは東京理科大学が主催する宇宙教育プログラムを受講し、メンターの経験をしました。そこで宇宙に関する知識の他に、チームで宇宙ミッションに挑む難しさや、仲間と困難を乗り越えた時の達成感を味わいました。
私たちが感じる宇宙の面白さや可能性を次の世代や多くの人に伝えたいという思いがきっかけとなり創業に至りました。はやぶさ2のカメラを開発した木村真一教授を技術顧問に迎え、宇宙に関する講演や遠隔探査機を使った実習を行っています」
――「大学生が行う宇宙教育」…聞き慣れないですが、どんな良いことがありますか?
浮田「大学生が行う宇宙教育には大きな意義があると考えています。1つ目は『宇宙教育の可能性』です。宇宙での学びは、宇宙に限らず他分野へ大きく広がり、子ども達の未来を創るチカラとなります。
2つ目は大学生が行うことで宇宙がより身近に感じられます。実際に宇宙を遠い存在に感じていた子が、私たちの講演を聞いて宇宙を身近な存在に感じるようになったと感想を寄せてくれました」
――活動内容を教えてください
浮田「活動は大きく分けて2つあります。1つ目は宇宙体験教室です。実際に中学校や高校へ出向いて行う遠隔探査ロボット実習や講演を通じて、ものづくりの面白さや宇宙の楽しさを感じてもらいます。
2つ目はオンラインイベントです。宇宙分野の第一線で活躍する先生方をお招きして講演を開催しております。毎回全国から幅広い年代の方にご参加いただいております。今年度はあと3回(11/21,12/12,1/9)開催を予定しており、大学教授の方や宇宙ベンチャーで活躍されている方をお呼びする予定です」
――予定しているイベントについてお聞かせください
浮田「はい。11月21日に開催を予定しているオンラインイベントでは、『宇宙を学ぶ魅力とは? ~宇宙の学びが教えてくれたこと~ 』と題し、パネルディスカッションを行います。宇宙を学ぶ学生(宇宙の学び舎 seedメンバー)、宇宙に関わる教授(木村真一教授)、IT業界で活躍する木村研究室OB(株式会社ニッポンダイナミックシステムズ・平山翔 氏)の3人の視点から考えたいと思います。
それぞれの立場で、宇宙の学びで得られた事やその魅力について語って頂きます。宇宙が好きな方にとっても宇宙を知らない方にとっても、新たな視野を提供できるような楽しいイベントを今後も計画していきます!」
――浮田亜寧さん、ありがとうございました!
(インタビュー:sorae 編集部)
sorae編集部
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