目隠しをした選手が鈴の入ったボールを転がして相手ゴールを狙うゴールボールの日本代表として東京パラリンピックに出場した佐野優人選手が、母校の埼玉県狭山市の中学校で授業を行い、後輩たちに好きなことを極めてほしいとエールを送りました。

佐野選手は、ゴールボール男子の日本代表として東京パラリンピックに出場し、攻守にわたる活躍で準々決勝進出に貢献しました。


今は保健体育の教師を目指して、今月から母校の狭山市立柏原中学校で教育実習に取り組んでいて、15日は2年生、およそ70人を対象に授業を行いました。


この中で、佐野選手は、中学2年生の冬に病気で視力が落ち無気力になったものの、その後ゴールボールと出会い生きる気力になったとみずからの体験を語りました。


そのうえで努力の末に夢だった東京パラリンピックに出場できた経験から「好きなものがあったら極める勢いで頑張ってほしい」とエールを送りました。


授業ではゴールボールを体験する時間も設けられ、生徒たちは鈴の音を頼りにボールをキャッチできるか挑戦していました。


佐野選手は「この授業を機にゴールボール以外の障害者スポーツにも興味を持ってもらえたらうれしいです」と話していました。