大阪市教育委員会は、中学校の教員の部活動にかかる負担を軽減しようと、14日から一部の中学校で、休日の指導を外部に任せる取り組みを実験的に始めました。

中学校の部活動は、放課後の指導や休日の試合の付き添いなどで、教員にとって大きな負担になっていることから、国は、再来年度から、休日の指導を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行する方針を示しています。


これを前に、大阪市教育委員会はサッカーやバスケットボールなど5つの競技で、休日の指導を外部に任せる取り組みを実験的に始めることになり、14日は、都島区の5つの中学校の生徒が区内の市立高校などに集まりました。


バスケットボールの練習では、中学生たちは高校の顧問から指導を受けながらパスやシュートの練習などを繰り返していました。


練習に参加した中学2年生の生徒は「1つ1つ丁寧に教えてもらって勉強になりました。他の中学校の子とも触れ合えて楽しかったです」と話していました。


大阪市教育委員会事務局保健体育担当の北川延尚さんは「指導者や練習場所の確保などについて、解決策を見いだしていきたい」と述べ、本格的に導入する場合は、高校の顧問以外にも指導を任せられるよう財源などを確保したい考えを示しました。