中谷豊実 街角保健室☆ケアリングカフェ代表 – 中日新聞

基本問題


写真・浅井慶

若い女性を守る 正しい性知識を

 性教育に力を注ぐ南山高等・中学校男子部(名古屋市昭和区)の保健体育科教諭中谷豊実さん(59)は七月から、名古屋市中区の各地で二週に一回程度、十代〜二十代の女性に居場所を提供する「街角保健室☆ケアリングカフェ」を始めた。性教育と若い女性の居場所づくり、一見すると結び付かない二つの取り組みを結ぶものは何か。その思いを聞いた。 (佐橋大)

 -なぜ街角保健室を始めたのですか。

 根本には性教育の活動があります。日々の授業や講演のほか、仲間と協力して、誰でも無料で参加できる性教育を考えるフォーラムを開くなどしています。

 そうしたことをするには、社会の実態を知らなければならないということで、女性を支援する現場の人らと関わりを持ってきました。性の正しい知識がないために、性のトラブルに遭い、命を失わないまでも、心に一生トラウマ(心的外傷)を抱え続ける人がたくさんいることを知りました。この現状を変えるには、正しい性の知識を伝えることが大切だとあらためて思い、性教育をしてきました。

 性教育というと、「望まない妊娠と性感染症の話」と思う人もいるかもしれませんが、性的同意、デート…

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.