兵庫県教育委員会は、2022年度の公立学校教員採用試験(神戸市立を除く)の結果を公表した。4740人が受験し、1029人が合格。倍率は前年度より0・8ポイント低い4・6倍で、過去31年間で最も低くなった。
受験倍率は2000年度に24・9倍まで上がったが、当時は募集が210人と少数にとどまっていた。近年は再任用を終えた団塊世代の大量退職を補充するために募集人数が増加しており、当時と同程度の受験者数でも倍率は低くなるという。
ただし、受験者数はピークだった12年度の7673人から約4割減少。県教委は優秀な人材を確保するために19年度から年齢制限を廃止しており、今回は50代の合格者が9人いた。
英語が教科化された小学校では、英検準1級を持つ人が7人、中学か高校の英語免許を持つ人が18人合格。バレーボールやピアノなどの全国大会で上位成績を収めた人も採用した。
合格者の内、女性は52・8%。新卒は31・7%で、臨時講師などを経て合格した人が約7割を占めた。
区分別の合格者数は、小学校(特別支援学校併願を含む)=410人(倍率4・0倍)▽中学校(同併願を含む)=292人(同4・1倍)▽高校=222人(同5・7倍)▽養護教諭=40人(同7・5倍)▽栄養教諭=5人(同13・6倍)▽特別支援学校=60人(同4・7倍)。倍率が高かったのは、高校の家庭28・0倍、同音楽17・0倍、中学の保健体育13・1倍などだった。(古根川淳也)
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