駿河台大が悲願の箱根初出場 31歳の異色ランナー、今井は仲間に感謝/箱根駅伝予選会 – goo.ne.jp

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駿河台大が悲願の箱根初出場 31歳の異色ランナー、今井は仲間に感謝/箱根駅伝予選会

予選通過が決定し、胴上げされる駿河台大の徳本一善監督=陸上自衛隊立川駐屯地(撮影・桐原正道)

(サンケイスポーツ)

第98回東京箱根間往復大学駅伝(23日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地周回コース=21・0975キロ)関東の41校が参加し、各校上位10人の合計タイムで争われ、駿河台大が10時間44分47秒の8位で本大会初出場を決めた。1位が明大、2位が中大、日体大が3位で通過。本大会は、前回大学駅伝2冠を果たした駒大を含む10位までのシード校と関東学生連合を加えた21チームが走る。

31歳の大学生が3度、宙を舞った。初めて箱根行きの切符をつかんだ駿河台大の今井隆生(たかお、4年)は喜びを爆発させた。

「歴史が動いた瞬間。全員がチャレンジした結果。このチームに入ってよかった」

チームは5キロ通過時点で7位、10キロで5位。しかし、15キロで10位に後退し、11位と5秒差にまで迫られた。今井自身も苦戦していたが、15キロ地点で徳本一善監督(42)から「頼む。お前にかかっている」と声を掛けられると、力を振り絞った。チームで10番目の1時間5分53秒でフィニッシュ。レース後、「仲間に助けられて感謝している」と熱い涙を流した。

異色のランナーだ。今井は中学時代から陸上を始めると、日体大ではトライアスロンに転向。2016年に現役を引退し、埼玉の中学校で保健体育の教師を務めた。しかし、生徒指導に悩み、生徒への接し方や心理学を学ぶために「自己啓発等休業制度」を利用。昨年4月に駿河台大に編入し、再び走り出した。チームメートの永井竜二(3年)は教師時代の教え子だ。

今井は「一緒に同じゴールを見て走ってきて、これ以上はない。こんな経験ができるのは自分しかいない。縁が巡りに巡った。本職は公務員なので、箱根駅伝を通して学んだことを還元していきたい」と、年齢差のある仲間と走る意味を見いだす。

駅伝部は11年に創部。「個性的なチーム」と今井は語る。12年に監督に就任した徳本氏は、かつて箱根路を沸かせた名ランナー。当時は珍しい茶髪にサングラスといういで立ちで、法大2年の1999年度に1区区間賞を獲得。しかし、4年時の2001年度大会では2区で途中棄権し、涙を流した。

「才能がある子はいないが、10年間積み重ねたものがようやく花開いた。法政時代は面白いことをしてやろうと思って箱根駅伝に出場してきた。その気持ちは監督になっても変わっていない」と徳本監督。今度は指導者として訪れる箱根。心強い生徒とともに、駿河台旋風を巻き起こす。(川並温美)

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