【岡山】県教育委員会は15日、2022年度の県立高校の募集定員を発表した。来春の中学校卒業者は対前年度で392人増えるとの見込みだが、将来的な少子化を見据えて全日制は前年度に比べ175人少ない1万845人になった。定員の減少は6年連続になる。

 定員が減るのは岡山朝日、総社、新見、真庭の4校。岡山朝日は普通科の360人が320人に、総社も普通科の240人が200人になる。新見は総合ビジネス科(35人)の募集を停止。真庭は普通科(70人)、生物生産科(35人)、食品科学科(35人)の募集をやめ、代わりに食農生産科(40人)と経営ビジネス科(同)を設ける。

 学科改編などでは、笠岡商業が商業科(80人)と情報処理科(40人)を統合してビジネス情報科(120人)にする。勝山は普通科の120人を160人に増やし、ビジネス科(40人)の募集をやめる。

 県教委の担当者は県北部の真庭と勝山について「地域との協議の結果、勝山を普通科にし、真庭に専門学科を置いてそれぞれの特色を生かすことにした」と話した。

 学力検査の日程は、特別入試=2月9、10日▽一般入試Ⅰ期=3月8、9日▽Ⅱ期=3月23日▽Ⅰ期の追検査=3月16日。合格発表は特別入試とⅠ期が3月16日、Ⅱ期が3月28日。新型コロナウイルス感染や疑いでやむを得ず欠席した場合は3月24日に再度の受検機会がある。(雨宮徹)