高校入試の英作文問題の傾向
【・場面設定や条件に合った英文を書く問題】
英作文問題では、与えられた日本語を英訳する「和文英訳」問題や、「高校でやりたいこと」など、与えられたテーマについて指定語数内で自分の考えを書く「自由英作文」問題がよく出題されます。
最近はそれに加え、「留学生へのメール返信」などの日常生活でみられる場面設定に合わせて、書き出しや内容、語数など決められた条件にしたがって書く問題が増える傾向にあります。
すなわち、昨今の高校入試では「場面設定や条件に合った」英文を書く力が求められています。
【・自分の意見や状況に合った発言を考えて書く問題】
また、英文を読んで自分の意見を書く問題や、会話文の状況に合った発言を考えて書く問題も出題されています。
自分の意見を述べたり、相手の意見を聞いたうえで自分の考えを伝えたりといった、実際のコミュニケーションでも必要とされる実践的な力が求められる傾向があります。
またグラフや図表などの資料を読みとる長文読解問題の増加にともない、資料を読みとって英文を書く、いわゆる「思考型の問題」も増加傾向にあります。
・「場面設定や条件に合った英文を書く力を求める問題」が増加傾向にある。
・自分の意見を述べたり、会話の中で発言したりする実際のコミュニケーションを想定した問題が増加傾向にある。
・資料を読みとって英文を書く「思考型の問題」も増加傾向にある。
問題演習で対策するときのコツ
英文を書く力を高めるには、なにより自分で書いてみることが大切です。
公立高校入試の英語の問題は県によって出題傾向に特徴があるので、まずは自県の過去問を確認することが大事です。
さらに他県の問題でも、自県の出題に似たような問題や最近の傾向である「場面設定や条件に合った英文を書く問題」や「思考型の問題」を解いて、英作文の「力」をつけていきましょう。そのときのコツをいくつかあげます。
【・場面設定や条件をしっかり読みとる】
「場面設定」にはメールに返信する、会話文で質問に答える、資料を見て答えるなどがあります。どのような状況で何を答えればいいか把握しましょう。
また、英文何文以上、何語以上、書き出しの言葉が与えられている、などの「条件」はないか、確認しておきましょう。
【・書くことをまとめ、自分が英語で書けそうな内容に置き換える】
場面設定や条件に合わせて書くことをまとめます。
何を書くかは、まず日本語で考えると思いますが、難しい日本語は自分の書ける英語に置き換えて組み立てていきます。
例えば「〇〇さんは絵画鑑賞を好むので、美術館に連れていきたい」は「〇〇さんは絵を見ることが好きです。一緒に美術館に行きたいです」などと自分が英語で書けそうな内容に置き換えていきます。
また、慣れてきたら、考える時間や書く時間を意識してみましょう。本番では時間切れにならないよう、注意が必要です。
【・条件に合っているか、スペルミスなどないか見直しをする】
書いた英文が条件に合っているか、文法やスペルミスなどないかは必ず見直しをする癖をつけて、ケアレスミスを防ぎましょう。
条件に「理由も述べる」とあれば、それが書かれているか、文数や語数の条件があれば数が満たされているかなどを最後に必ず確認することが大切です。
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