コロナ収束祈願、医療従事者らへ感謝 文岡中生徒らが作品制作 志摩市に寄贈、2カ所に展示(伊勢新聞) – Yahoo!ニュース

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 【志摩】三重県志摩市阿児町鵜方の文岡中学校の生徒らが新型コロナウイルスの収束を願い、医療従事者や感染予防対策に従事する人への思いを込めて制作した2つの作品がこのほど、同市に寄贈された。市はたくさんの人に作品を見てもらおうと、市役所本庁舎と同市大王町の志摩市民病院に10月8日まで展示している。

 同校では、新型コロナ感染者や医療従事者などへの差別や偏見をなくそうと愛媛県の有志らが始めた「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、5月から保健体育委員会が中心となって取り組みを進めた。

 同プロジェクトのキャッチフレーズ「ただいま、おかえりって言いあえるまちに」を生徒玄関に掲示し、プロジェクトの内容を掲載した「シトラスリボン新聞」を全校生徒に配布。シンボルとなっているシトラスカラー(かんきつ類をイメージした色)のリボン作りを呼び掛けた。

 色画用紙を使い、多くの生徒や教職員らが協力して作ったリボンを、同委員会のメンバーが縦1メートル、横1・8メートルの紙に貼り、女性の横顔を表現。医療従事者らへの感謝の気持ちを込め、同病院に展示された。

 美術部員14人は、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」の絵(縦1・8メートル、横1・85メートル)を4月から制作。各学年でオリジナルのデザインを考え、アクリル絵の具を使って通常の部活動の合間を縫って作品作りに取り組んだ。市には3年生が制作した作品を寄贈。色鮮やかなアマビエが市役所1階で訪れる市民らを見守っている。

 同委員会のメンバーで2年の平石凜乃さんは「先生から聞いてこのプロジェクトを初めて知ったがコロナによる差別などはあってはいけないと思った。病院で働く人などに感謝と応援の気持ちを伝えたい」、美術部部長で3年の谷川原羽以さんは「コロナ禍前の日常に一日でも早く戻ってほしいという思いで制作した。たくさんの人に見てもらいたい」と話した。

伊勢新聞

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